PHASE 1 ── STAND
立ってください。
スマホを置ける場所に置いて、
画面が見える距離で、
立ってください。
靴を脱いでください。
裸足で。
床の温度を、足裏で。
呼吸をします。
鼻で吸って、お腹を膨らませて、止めて。
膨らませたまま、鼻で吐く。
三回。
歩いてください。
しかし、
歩こうとしないでください。
PHASE 2 ── WALK WITHOUT TRYING
「歩く」と「歩こうとする」は
違います。
「歩こうとする」とき、
大脳が先に動きます。
「右足を出す」「次に左足」。
計画が先。身体が後。
「歩く」とき、
身体が先に動きます。
計画しない。
足裏が床を感じ、重心が移り、
歩くことが起きている。
これが中動態です。
「私が歩く」(能動態)でもなく
「歩かされる」(受動態)でもなく
「歩くことが起きている、その中に私がいる」。
PHASE 3 ── ONE STEP
一歩だけ。
計画しないでください。
「右足から」と決めないでください。
ただ立っている。
ただ呼吸している。
ただ足裏が床に触れている。
そのまま──
身体が動き出すのを
待ってください。
待つ。
一歩が起きましたか。
それとも、大脳が我慢できなくなって
「えいっ」と出しましたか。
「えいっ」と出した一歩は能動態です。
身体から起きた一歩は中動態です。
違いが感じられなくても、大丈夫です。
この問いが身体に入っただけで十分です。
一本歯下駄GETTAの上では、
「歩こうとする」ことが
できない。
不安定な一本歯の上で大脳が計画を立てても、
計画通りには動けない。計画を手放した瞬間に、
足裏が応答し、小脳が調整し、
「歩くことが起きる」。
中動態の歩行が、装置によって強制される。
PHASE 4 ── ON GETTA
近代が変換したのは
「成長」そのものだった。
「成長する」は能動態です。
「成長させる」も能動態です。
目標を立て、計画し、努力する。
これが近代の成長論です。
しかし種子は「成長しようとして」
発芽するのではない。
水と光と土があれば、発芽が起きる。
在り方が戻れば、成長は勝手に起きる。
あなたの一歩も同じです。
歩こうとしなくても、
在り方が戻れば、歩くことが起きる。
「鍛えるな、醸せ。」
在り方が戻る場所がある
GETTAの上に立ったとき、大脳の計画が手放される。足裏が応答し、小脳が調整し、中動態の身体が戻る。それを人に伝える仕事がインストラクターです。