ワークシート総合|一本歯下駄GETTAの実践教材

このページでわかること

ワークシート総合を、2つの観点から解説します。

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監修:宮崎要輔(合同会社GETTAプランニング代表・一本歯下駄GETTA開発者)





PHASE 1 ── BREATHE

ここから先は、
読むのではなく
身体で受け取ってください。

スマホを持ったまま、
足裏を床につけてください。

靴を脱いでいるなら、そのまま。
履いているなら、それでもいい。

呼吸をします。

breathe

ゆっくりと深く、鼻で吸って
お腹を膨らませてください。

膨らんだら──止める。

お腹を膨らませたまま
鼻で吐く。

吐くとき、お腹を凹ませないでください。
膨らんだまま。空気だけが漏れていく。
お腹は張ったまま。

これが密息です。かつて鎧兜をつけた武士が、気配を殺す忍者が、無意識に行っていた日本古来の呼吸。お腹を「風船」ではなく「古タイヤ」にする。見た目は変わらないが、叩くとカンカンと音がするほど内圧が高い状態。

三回、繰り返してください。

鼻で吸って、膨らませて、止めて、膨らませたまま鼻で吐く。
鼻で吸って、膨らませて、止めて、膨らませたまま鼻で吐く。
鼻で吸って、膨らませて、止めて、膨らませたまま鼻で吐く。

次の呼吸に、
一つだけ加えます。

背骨を、トカゲが這い上がっていくイメージ。
仙骨から──腰椎──胸椎──頸椎へ。
左右に蛇行しながら、ゆっくりと。

鼻で吸って、膨らませて、止めて。
お腹を膨らませたまま鼻で吐きながら──
背骨の下から上へ、
トカゲが這い上がる。

トカゲが壁を登る姿を思い出してください。一直線に登るのではなく、手足を交互に出すたびに、背骨を左右にクネらせながら進む。これが脊柱の側屈──ラテラル・フレクション。

この動きは、太古の魚が水の中を泳ぐ動きそのものです。あなたの脊髄の中には、この蛇行のリズムを大脳の介入なしに自動生成する神経回路──CPG(中枢パターン発生器)──が保存されています。トカゲのイメージは、このCPGを起動させるスイッチです。

背骨の中の多裂筋──椎骨一つ一つに付着する深層筋──がセンサーアレイとして覚醒し始めます。大脳が黙る。小脳が主導権を握る。フィードフォワード制御が動き始める。

三回、繰り返してください。
トカゲが背骨を這い上がるのを感じながら。



PHASE 2 ── NOTICE

足裏は今、
何に触れていますか。

あなたの大脳は今、何をしましたか。

「固有受容感覚の……」
「メカノレセプターが……」
「床の温度を感知して……」

翻訳が始まりました。

「足裏は今、何に触れていますか」という問いに対して、あなたの大脳は即座に自分の知識体系のどこに分類できるかを探し始めた。身体が感じているものを、学問の語彙に翻訳しようとした。

その翻訳に、今、気づきましたか。

もう一度。
足裏は今、何に触れていますか。

今度は、翻訳しないでください。
名前をつけないでください。
ただ──感じてください。



この問いに、
答えないでください。

ただ感じてください。

PHASE 3 ── SILENCE

あなたの呼吸は今、
深いですか、浅いですか。

答えなくていい。

お腹の中に、
今、温度はありますか。

答えなくていい。

背骨は今、
一本の棒ですか、
それとも何かが通っていますか。

答えなくていい。

答えを出さない時間の中に、
あなたは今、いる。



PHASE 4 ── IMPULSE

七つの問い。

一つずつ、身体に問いかけます。
答えは要りません。
問いが身体を通過するのを、感じてください。

01

子どもが転びそうになったとき、
あなたの手は考える前に動きましたか。

それは予測する身体。小脳のフィードフォワード制御。考えるより先に手が出る回路。

02

誰かの話を聞いているとき、
お腹のあたりに「何か」が入ってくる感覚を
知っていますか。

それは衝動の受信回路。転移する文化資本が鳩尾に到達する瞬間。

03

部屋に入った瞬間、
「ここは何か違う」と
感じたことはありますか。

それは場所の質を感じ取る力。空間の生死を身体で判断する知覚。

04

子どもの表情の、
ほんのわずかな変化に
気づいたことはありますか。

それは解像度。微細な濃度差が組織分化の方向を決めるアクチビン濃度勾配と同型の識別力。

05

子どもたちが走り回っているのを見ていて、
お腹が「ふわっと」温かくなったことは
ありますか。

「子どもたちの楽しい感じが、お腹に入ってくる」──ある母親がそう言った。変な言い方ではない。転移する文化資本の受信を、身体が正確に記述した瞬間。

06

テレビゲームに没頭する子どもを見て、
「なんとなく嫌だ」と
感じたことはありますか。

その「なんとなく」は正しい。園庭にあった共振が消えたことを、あなたの鳩尾が感知している。

07

今、この問いを読んでいる間、
あなたの身体に何かが起きていませんか。

名前はつかない。分類できない。しかし何かが動いている。その「何か」が、翻訳の手前にあるもの。



翻訳が止まった瞬間、
あなたの身体は
すでに知っていた。

PHASE 5 ── THE DOOR OPENS

この回路を、
あなたの仕事にする。

今あなたの身体に起きたこと──翻訳が止まり、身体が開き、問いが鳩尾を通過した瞬間──を、他の人の身体にも起こす仕事があります。

一本歯下駄GETTAのインストラクターは、翻訳を止めた身体で、人の身体に触れる仕事です。「ぐにゃっとする」を「ぐにゃっとする」のまま受け取り、相手の鳩尾と自分の鳩尾の間の回路を開く仕事です。

テストの成績で測れない知を、社会に届ける仕事です。

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GETTAインストラクター認定制度は、翻訳を止めた身体を社会に届けるためのプログラムです。全国230名以上のインストラクターが、それぞれの現場でこの回路を開いています。

WORKSHEET

よくある質問

Q. ワークシートはどのような種類がありますか?

A. 「在り方」「沈殿」「転移」の3種類のワークシートがあります。一本歯下駄GETTAのトレーニングと組み合わせて使っていただく実践教材です。

Q. どのワークシートから始めればいいですか?

A. 「在り方」から始めることをおすすめしますが、順番に決まりはありません。気になるテーマから取り組んでみてください。

Q. インストラクターとして活用できますか?

A. はい。認定インストラクターの方がクライアントとの対話ツールとして活用したり、ワークショップの教材として使うことができます。


この記事の監修者

宮崎要輔

合同会社GETTAプランニング代表 / 一本歯下駄GETTA開発者

文化身体論提唱者。「鍛えるな醸せ」を核心原理とし、一本歯下駄GETTAを通じた体幹トレーニング・身体教育の革新を推進。進化思考に基づく身体知の体系化と、トレーナー資格認定制度を設計。