PHASE 1 ── TWO BODIES
このワークシートには、
二人が必要です。
一人ではできません。
転移は、一つの身体の中では起きない。
二つの身体の間で起きる。
だから二人が必要です。
信頼できる人を、一人選んでください。
家族でもいい。友人でもいい。
同僚でもいい。
このページを、その人と一緒に
スクロールしてください。
PHASE 2 ── FACE EACH OTHER
向き合ってください。
一メートルほどの距離で。
立ったまま。
靴を脱いで。
呼吸をします。
二人とも。
鼻で吸って、お腹を膨らませて、止めて。
膨らませたまま、鼻で吐く。
三回。
どちらかが「A」、
どちらかが「B」になってください。
直感で決めてください。
Aは、自分の鳩尾に
手を当ててください。
みぞおちの少し下。胸骨の下端。
手のひらで、軽く触れるだけ。
PHASE 3 ── RECEIVE
Bは、何もしないでください。
何も言わない。
何も考えない。
ただ立っている。
Aは、鳩尾に手を当てたまま、
Bを見てください。
分析しないでください。
評価しないでください。
ただ──見てください。
三十秒、そのまま。
· · · · ·
Aに問います。
鳩尾に、
何か入ってきましたか。
温かさかもしれない。
圧かもしれない。
微かな振動かもしれない。
何も感じなかったかもしれない。
どれも正解です。
何か入ってきたなら、
それが転移です。
Bの存在から湧いた何かが、
空間を渡って、Aの鳩尾に到達した。
何も感じなかったなら、
それも正確な受信です。
「何もなかった」を知覚できたこと自体が、
回路が開き始めている証拠です。
役割を交代してください。
今度はBが鳩尾に手を当て、
Aが何もせずに立つ。
同じことを、もう一度。
三十秒。
ただ向き合う。
ただ受け取る。
PHASE 5 ── SHARE
二人で、
今の体験を話してください。
ただし、一つだけルールがあります。
相手の言葉を、翻訳しないでください。
相手が「なんか温かかった」と言ったら、
「それは自律神経の……」と翻訳しない。
「なんか温かかったんだね」と、
そのまま受け取る。
相手が「よくわからなかった」と言ったら、
「集中が足りなかったのでは」と評価しない。
「よくわからなかったんだね」と、
そのまま受け取る。
この「そのまま受け取る」が、
転移の回路を開く態度です。
翻訳という病のワークシートで気づいたこと、
沈殿のワークシートで手放したこと、
在り方のワークシートで体感したこと──
すべてが、この二人の間で一つになる。
転移する文化資本は、
蓄積できない。
所有できない。
しかし、途切れない。
鳩尾から鳩尾へ。身体から身体へ。
今この瞬間に、二人の間で起きたもの。
それがブルデューの語彙では記述できなかった、
文化資本の原型です。
この回路を、社会に開く仕事
GETTAインストラクターは、転移の回路を開く醸造家です。翻訳を止め、蓄積を手放し、在り方が戻った身体で、目の前の人の鳩尾に触れる。全国230名以上が、それぞれの現場でこの仕事をしています。