GETTA Thinkers Encyclopedia|思想図鑑トップ|全16巻完全索引|ブルデュー・メルロ=ポンティ・ドゥルーズ・西田幾多郎まで身体哲学を網羅

GETTA THINKERS ENCYCLOPEDIA

思想図鑑A Compendium of 16 Thinkers Who Reshaped the Body

社会学から発達心理学、舞踊から日本哲学、デザイン科学まで──
身体・学び・遊び・文化を再定義した16人の思想家を完全網羅
GETTAの思想体系の地下を支える、ブルデュー・メルロ=ポンティ・ドゥルーズ・西田幾多郎たちの
ハブ図鑑シリーズ全16巻の入口。

編集:合同会社GETTAプランニング全16巻2026.04 ローンチ
CONTENTS — 全16巻

どの思想家から扉を開くか

16の主題は独立しつつ、地下水脈で結ばれている。気になる扉から入り、関連リンクをたどると全体の星座が立ち現れる。

SOCIOLOGY

No.01ピエール・ブルデュー

Pierre Bourdieu

ハビトゥス・文化資本・界。20世紀社会学の巨人。

1930–2002 フランス
PHILOSOPHY OF LIFE

No.02アンリ・ベルクソン

Henri Bergson

純粋持続・エラン・ヴィタル・直観。ノーベル文学賞受賞。

1859–1941 フランス
ANTHROPOLOGY

No.03マルセル・モース

Marcel Mauss

身体技法・贈与論・全体的人間。フランス民族学の祖。

1872–1950 フランス
EMBODIED PHILOSOPHY

No.04モーリス・メルロ=ポンティ

Maurice Merleau-Ponty

身体図式・身体主体・肉・可逆性。身体現象学の決定版。

1908–1961 フランス
JAPANESE PHILOSOPHY

No.05大森荘蔵

Omori Shozo

立ち現れ一元論・重ね描き・「時は流れず」。戦後日本哲学の最高峰。

1921–1997 日本
POST-STRUCTURALISM

No.06ジル・ドゥルーズ

Gilles Deleuze

差異と反復・器官なき身体・25著作30概念。

1925–1995 フランス
FREE DANCE

No.07イサドラ・ダンカン

Isadora Duncan

鳩尾/自由な舞踊/モダンダンスの母。

1877–1927 アメリカ
INSTITUTIONAL CRITIQUE

No.08イヴァン・イリイチ

Ivan Illich

脱学校・コンヴィヴィアリティ・医原病・シャドウワーク。

1926–2002 オーストリア/ドイツ
DEVELOPMENTAL

No.09ジャン・ピアジェ

Jean Piaget

発生的認識論・認知発達4段階・シェマ・同化と調節。

1896–1980 スイス
PSYCHOSOCIAL

No.10エリク・H・エリクソン

Erik H. Erikson

アイデンティティ・8段階発達・モラトリアム・サイコヒストリー。

1902–1994 ドイツ/アメリカ
PLAY & SACRED

No.11ロジェ・カイヨワ

Roger Caillois

遊びの四類型・対角線の科学・社会学院。

1913–1978 フランス
BODY PHILOSOPHY

No.12市川浩

Ichikawa Hiroshi

〈身〉・錯綜体・身分け/言分け・間身体性。

1931–2002 日本
DESIGN SCIENCE

No.13バックミンスター・フラー

Buckminster Fuller

宇宙船地球号・ジオデシック・テンセグリティ・シナジェティクス。

1895–1983 アメリカ
MODERN DANCE

No.14マーサ・グラハム

Martha Graham

コントラクション・181作・イサム・ノグチ協働。

1894–1991 アメリカ
SACRED DANCE

No.15ルース・セント・デニス

Ruth St. Denis

デニショーン/神聖舞踊/日本公演。

1879–1968 アメリカ
KYOTO SCHOOL

No.16西田幾多郎

Nishida Kitaro

純粋経験・場所の論理・絶対矛盾的自己同一・京都学派。

1870–1945 日本
PORTRAITS — 16 INTRODUCTIONS

16の肖像 ─ 思想と身体の交差点

各思想家の核心的概念と、GETTAの思想体系との接続を200字で。本格的な探究は、各図鑑へ。

No.01 SOCIOLOGY / 社会学 1930–2002 フランス

ピエール・ブルデューPierre Bourdieu

ハビトゥス文化資本界(champ)象徴資本

ブルデューは「ハビトゥス(habitus)」という概念で、人間が無意識のうちに身につけた身体的・知覚的な構えを理論化した。これは個人の選択でも社会の規範でもない、その中間にある「身体化された構造」である。GETTAの思想体系における「文化資本の転移」「身体技法の世襲」は、ブルデューの土台の上に立ち、それをモースの身体技法・メルロ=ポンティの身体図式と結ぶことで、独自の文化身体論へと展開している。

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No.02 PHILOSOPHY OF LIFE / 生命の哲学 1859–1941 フランス

アンリ・ベルクソンHenri Bergson

純粋持続(durée)エラン・ヴィタル(生命の躍動)直観イマージュ

ベルクソンは時間を「空間化された時計の時間」ではなく、流れ続ける「持続(durée)」として捉え直した。知性が物事を切り分けて把握するのに対し、直観は対象の内側に入り込んで生きた全体を捉える能力である。GETTAの「鳩尾の沈静」「醸す」というアプローチは、ベルクソンが言う直観的把握の身体化に他ならない。速度を求める現代の知性偏重を、生命の流れを再開する身体実践によって反転させる装置が一本歯下駄である。

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No.03 ANTHROPOLOGY / 民族学 1872–1950 フランス

マルセル・モースMarcel Mauss

身体技法(techniques du corps)贈与論全体的給付ハビトゥス(先駆)

モースは「身体技法」という論文で、歩き方・泳ぎ方・出産姿勢などが文化ごとに異なることを示し、身体それ自体が文化的構築物であると論じた。これはブルデュー以前のハビトゥス論であり、メルロ=ポンティの身体図式論とも響き合う。GETTAの「五歳の身体性を取り戻す」という思想は、モースが指摘した文化的・歴史的に層をなす身体技法の地層を、装置によって遡行する試みである。

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No.04 EMBODIED PHILOSOPHY / 身体現象学 1908–1961 フランス

モーリス・メルロ=ポンティMaurice Merleau-Ponty

身体図式肉(chair)可逆性間身体性

メルロ=ポンティは『知覚の現象学』で、身体を単なる物体でも純粋な意識でもない「身体主体」として再定義した。晩年の『見えるものと見えないももの』では「肉(chair)」という概念で、見る者と見られるもの、触る者と触られるものが重なり合う存在の織物を描いた。一本歯下駄を履いて立つことは、まさにこの「肉の可逆性」を身体で経験する装置である。知覚することと知覚されることが同時に起きる、その襞の上に重心を置き続ける実践なのだ。

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No.05 JAPANESE PHILOSOPHY / 日本哲学 1921–1997 日本

大森荘蔵Omori Shozo

立ち現われ重ね描き「時は流れず」知覚と想起の同時性

大森は西洋哲学の二元論(心と物・主観と客観)を解体し、現象がそのまま立ち現れる一元論を提示した。「時は流れず」という主張は、過去・現在・未来が一つの立ち現われとして同時に存在することを示す。これは小脳の予測機構と驚くほど一致する。一本歯下駄は、過去の体験(記憶)が現在の制御として、未来の予測として、同時に作動する身体を立ち現せる装置だ。GETTAの哲学は大森の系譜に深く根ざしている。

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No.06 POST-STRUCTURALISM / ポスト構造主義 1925–1995 フランス

ジル・ドゥルーズGilles Deleuze

差異と反復器官なき身体(CsO)リゾーム生成変化

ドゥルーズは「器官なき身体(CsO)」という概念で、固定された機能配置から逃れる身体の状態を描いた。千葉雅也は『動きすぎてはいけない』で、慎重な実験としてのCsOを擁護する。一本歯下駄こそ、装置によって慎重にCsOを獲得するためのGETTA実践である。器官の固定的役割(足は歩くもの・手は掴むもの)を解除し、全身が再配置される瞬間を、毎日の歩行に埋め込む。ドゥルーズの哲学を生活の中で実装する道具がGETTAだ。

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No.07 FREE DANCE / 自由舞踊 1877–1927 アメリカ

イサドラ・ダンカンIsadora Duncan

鳩尾(ソーラープレクサス)自然な動き古代ギリシア未来の舞踊

ダンカンは「動きはすべて鳩尾から発する」と宣言し、トウシューズもチュチュも捨て去った。鳩尾(ソーラープレクサス)こそが感情と運動の発生源であるという認識は、現代のインナーユニット理論や大腰筋研究と完全に一致する。GETTAは現代日本人の鳩尾を再起動するための装置であり、ダンカンが100年前に身体で示した真実を、神経科学の言葉で再構築している。

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No.08 INSTITUTIONAL CRITIQUE / 制度批判 1926–2002 オーストリア/ドイツ

イヴァン・イリイチIvan Illich

脱学校コンヴィヴィアリティ(自立共生)医原病シャドウ・ワーク

イリイチは産業社会が一定の閾値を超えると逆生産性に転じることを示した。学校が学習の能力を奪い、医療が癒す能力を奪い、輸送機関が歩く能力を奪う。GETTAは「歩く能力」の自律性を取り戻す道具である。高機能シューズ・整体ベッド・健康器具という産業的代替物からの離脱を、足元で実践する。コンヴィヴィアル(自立共生的)な道具とは、誰もが自分の意図のために自由に使えるもの──まさに一本歯下駄。

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No.09 DEVELOPMENTAL / 発達心理学 1896–1980 スイス

ジャン・ピアジェJean Piaget

発生的認識論シェマ同化と調節感覚運動期

ピアジェは認知の発達を、子どもが世界と相互作用するなかで「シェマ」を更新していく能動的構成過程として描いた。感覚運動期(0-2歳)は身体を通じて世界を分節する原初の段階であり、すべての高次認知の地層をなす。GETTAの「五歳の身体性を取り戻す」という思想は、感覚運動期に開かれていた神経ループを、成人で再起動するという発生的認識論の身体的応用である。同化と調節を毎歩ごとに迫られる装置がGETTAだ。

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No.10 PSYCHOSOCIAL / 心理社会的発達 1902–1994 ドイツ/アメリカ

エリク・H・エリクソンErik H. Erikson

アイデンティティ8段階発達モラトリアムジェネラティビティ

エリクソンは人間の発達を生涯にわたる8つの心理社会的危機として理論化した。「アイデンティティ」「ライフサイクル」「モラトリアム」は今や日常語である。「ジェネラティビティ(世代継承性)」──次世代に何を渡せるか──は、GETTAの「文化資本の転移」「わが子への愛が子どもたちへの愛へと転移する」思想と直接共鳴する。成人後期の発達課題は、知識ではなく身体的・倫理的なものを子どもへ手渡す能力である。

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No.11 PLAY & SACRED / 遊戯と聖性 1913–1978 フランス

ロジェ・カイヨワRoger Caillois

アゴンアレアミミクリイリンクス

カイヨワは『遊びと人間』で、遊びを四類型(アゴン=競争・アレア=運・ミミクリ=模倣・イリンクス=眩暈)に分類した。なかでもイリンクス(眩暈・回転)は前庭系を揺さぶる遊びであり、子どもがブランコや回転に夢中になるのは神経系を再起動する本能的衝動である。一本歯下駄は日常に「持続するイリンクス」を組み込む装置であり、カイヨワが示した遊びの神経学的意義を、大人の身体習慣として実装する。

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No.12 BODY PHILOSOPHY / 身体論 1931–2002 日本

市川浩Ichikawa Hiroshi

〈身〉錯綜体身分け/言分け中間者の哲学

市川は西洋的「身体(body)」概念を超え、生・関係・歴史を含み込む包括的存在を「〈身(み)〉」と表記した。身分け(身体で世界を分節する)と言分け(言語で世界を分節する)の往還によって人間の経験世界が成立する。GETTAの思想体系は西田の〈場所〉・大森の〈立ち現れ〉・市川の〈身〉という日本哲学の三角形を基盤に立ち、言分けが先行しすぎた現代の身体に、身分けを再起動する装置として一本歯下駄を位置づける。

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No.13 DESIGN SCIENCE / デザイン科学 1895–1983 アメリカ

バックミンスター・フラーBuckminster Fuller

テンセグリティ宇宙船地球号シナジェティクスジオデシック・ドーム

フラーの「テンセグリティ(tension+integrity)」は、圧縮材と引張材の対立的均衡で立つ構造原理である。近年の解剖学では、人体もまた骨(圧縮)と筋膜(引張)のテンセグリティ構造であることが認識されつつある。一本歯下駄を履くことは、骨格を一点で支え、筋膜ネットワークが全身に張力を分配する瞬間を毎歩再現することだ。フラーが「動詞的存在として生きよ」と説いたとおり、GETTAは身体を名詞から動詞へと戻す装置である。

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No.14 MODERN DANCE / モダンダンス 1894–1991 アメリカ

マーサ・グラハムMartha Graham

コントラクションとリリースアパラチアの春ノグチ協働ギリシア神話再解釈

グラハムは古典バレエの上昇志向(垂直性)を否定し、骨盤を中心とする身体の収縮(コントラクション)と解放(リリース)を交互に行う重力的舞踊言語を確立した。床を主要な舞台空間として活用し、感情と身体性を直結させた。GETTAが提唱する「鳩尾から動く」「骨盤を呼吸させる」という実践は、グラハムが舞踊で示した身体の真実を、日常歩行へ翻訳する試みである。

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No.15 SACRED DANCE / 神聖舞踊 1879–1968 アメリカ

ルース・セント・デニスRuth St. Denis

デニショーン舞踊学校オリエンタリズム舞踊神聖舞踊1925日本公演

セント・デニスは舞踊を宗教的儀礼・霊的修養として実践した。1915年に設立したデニショーン舞踊学校から、マーサ・グラハム、ドリス・ハンフリー、チャールズ・ワイドマンら次世代のモダンダンスの巨人たちが輩出された。1925-26年の日本公演は、能楽・歌舞伎を熱心に研究し、自身の振付に組み込んだ。GETTAが立つ「文化資本の転移」「祭祀的身体」という地平は、セント・デニスが描いた神聖舞踊の系譜と接続する。

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No.16 KYOTO SCHOOL / 京都学派 1870–1945 日本

西田幾多郎Nishida Kitaro

純粋経験場所の論理絶対無の場所歴史的身体

西田は『善の研究』で「純粋経験」を提唱し、主客が分裂する以前の根源的経験を哲学の出発点に据えた。晩年の「場所の論理」「絶対無の場所」は、日本哲学が西洋哲学に対して提示した最も独創的な思想である。「歴史的身体」という晩年の概念は、身体が個人を超えた歴史と文化を背負う器であることを示す。GETTAの文化身体論は、西田の場所論・市川の〈身〉・大森の立ち現れを一つの星座として読み直し、日本哲学が描いた身体の三角形を実践的に立ち上げる装置として一本歯下駄を位置づける。

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FURTHER READING

図鑑を超えた関連論考

CROSS REFERENCE

思想は身体と地下で結ばれている

思想図鑑の主題(身体・学び・遊び・文化)は、機能解剖図鑑(神経と筋肉の科学)と直接対応する。両シリーズを併走することで、哲学が身体の構造として、解剖が思想の地層として立ち現れる。

CONCEPTS ENCYCLOPEDIA SERIES

概念図鑑シリーズ ─ 文化身体論の理論的支柱

ハビトゥス・身体図式・暗黙知・自己組織化・複雑系——文化身体論を支える5つの概念を網羅する図鑑シリーズ。

CONCEPTS ENCYCLOPEDIA — FINALE

文化身体論図鑑 ─ 図鑑シリーズの集大成

ハビトゥス・身体図式・暗黙知・自己組織化・複雑系の5つの概念は、合同会社GETTAプランニング 宮崎要輔の文化身体論へと収束する。「身体文化論」から「文化身体論」への語順転倒、三位一体構造、転移する文化資本までを網羅する集大成図鑑。

FINALE
文化身体論図鑑
Cultural Body Theory Encyclopedia