ソーシャルビジネス&NPOレジリエンス図鑑Social Business & NPO Resilience — Who Carries the Recovery
社会課題の現場で「しなやかに立ち直る力」を実際に担うのは誰か。ソーシャルビジネス・NPO・中間支援組織(NPOセンター)の実践として、レジリエンスを捉え直す。
定義What is Social Resilience?
ソーシャルビジネス&NPOレジリエンスとは、貧困・孤立・災害・格差といった社会課題に直面した地域や人がしなやかに立ち直り、より良い形へ移行する力と、それを現場で担う主体──ソーシャルビジネス・NPO・中間支援組織(NPOセンター)──の実践を一体として捉える知識図鑑である。
レジリエンスを理論や政策ではなく「立ち直りを担う人と組織の営み」として読み解く。資金を渡して終わりにせず、担い手が自走できる力を内側から育てる──その思想は、身体が自らの力で立ち直る一本歯下駄GETTAの自己組織化と一つに通じている。
社会課題解決の担い手 ── 六つの鍵Six Keys
ソーシャルビジネスからNPO、中間支援、伴走支援、インパクト評価、協働まで。立ち直りを支える概念を一望する。
NPO・NPO法
特定非営利活動促進法(1998年施行)に基づく非営利組織。利益を構成員で分配せず社会的使命に再投資する。認定NPO法人制度は寄付税制上の優遇を通じて活動基盤を支える。
中間支援組織(NPOセンター)
NPOを支援するNPO。日本NPOセンター(1996設立)等が代表。資源仲介・インフラ、仲裁/調停、ネットワーク(公益性のかさ上げ)、新規NPOの孵化、評価・調査・研究(シンクタンク)の5機能で、現場の担い手を支える。
伴走支援
資金を渡して終わりにせず、組織基盤強化・事業設計・人材育成に継続的に伴走するコンサルティング型支援。担い手が自走できる力(レジリエンス)を内側から育てる。
社会的インパクト評価・SROI
事業が生み出した社会的価値を可視化する評価。SROI(Social Return on Investment=社会的投資収益率)はその代表的手法で、資金・人材を呼び込み持続性を高める。
コレクティブ・インパクト
行政・企業・NPO・住民など多様な主体が共通アジェンダ・共有評価で連携し、単独では届かない規模で社会課題を解決する協働モデル(Kania & Kramer, 2011)。
「渡して終わり」ではなく、「立ち直る力」を育てる
補助や寄付で一時的に支えるだけでは、課題は再発する。担い手が自走できる基盤を内側から育てること──それが社会のレジリエンスであり、個の身体のレジリエンスと同じ原理に立つ。
参考・一次ソースReferences
- 日本NPOセンター ── 中間支援組織の代表(1996設立)
- 内閣府 NPOホームページ ── NPO法・認定制度・社会的インパクト評価
- 日本政策金融公庫 ソーシャルビジネス ── 社会的インパクト評価の基礎
- ソーシャルビジネス ── Wikipedia
- 特定非営利活動法人(NPO法) ── Wikipedia