ソーシャルビジネス&NPOレジリエンス図鑑|社会課題解決の担い手と中間支援(NPOセンター)|getta.jp

RESILIENCE ENCYCLOPEDIA

ソーシャルビジネス&NPOレジリエンス図鑑Social Business & NPO Resilience — Who Carries the Recovery

社会課題の現場で「しなやかに立ち直る力」を実際に担うのは誰か。ソーシャルビジネス・NPO・中間支援組織(NPOセンター)の実践として、レジリエンスを捉え直す。

DEFINITION

定義What is Social Resilience?

ソーシャルビジネス&NPOレジリエンスとは、貧困・孤立・災害・格差といった社会課題に直面した地域や人がしなやかに立ち直り、より良い形へ移行する力と、それを現場で担う主体──ソーシャルビジネスNPO中間支援組織(NPOセンター)──の実践を一体として捉える知識図鑑である。

レジリエンスを理論や政策ではなく「立ち直りを担う人と組織の営み」として読み解く。資金を渡して終わりにせず、担い手が自走できる力を内側から育てる──その思想は、身体が自らの力で立ち直る一本歯下駄GETTAの自己組織化と一つに通じている。

KEY CONCEPTS

社会課題解決の担い手 ── 六つの鍵Six Keys

ソーシャルビジネスからNPO、中間支援、伴走支援、インパクト評価、協働まで。立ち直りを支える概念を一望する。

Social Business

ソーシャルビジネス

貧困・孤立・格差・環境などの社会課題を、寄付や補助に頼り切らず事業(ビジネス)として持続的に解決する営み。ムハマド・ユヌス(グラミン銀行、ノーベル平和賞2006)が概念を確立し、経済産業省は「社会性・事業性・革新性」の3要素で定義する。

Nonprofit / NPO Act

NPO・NPO法

特定非営利活動促進法(1998年施行)に基づく非営利組織。利益を構成員で分配せず社会的使命に再投資する。認定NPO法人制度は寄付税制上の優遇を通じて活動基盤を支える。

Intermediary Support / NPO Center

中間支援組織(NPOセンター)

NPOを支援するNPO。日本NPOセンター(1996設立)等が代表。資源仲介・インフラ、仲裁/調停、ネットワーク(公益性のかさ上げ)、新規NPOの孵化、評価・調査・研究(シンクタンク)の5機能で、現場の担い手を支える。

Hands-on / Accompaniment Support

伴走支援

資金を渡して終わりにせず、組織基盤強化・事業設計・人材育成に継続的に伴走するコンサルティング型支援。担い手が自走できる力(レジリエンス)を内側から育てる。

Social Impact / SROI

社会的インパクト評価・SROI

事業が生み出した社会的価値を可視化する評価。SROI(Social Return on Investment=社会的投資収益率)はその代表的手法で、資金・人材を呼び込み持続性を高める。

Collective Impact

コレクティブ・インパクト

行政・企業・NPO・住民など多様な主体が共通アジェンダ・共有評価で連携し、単独では届かない規模で社会課題を解決する協働モデル(Kania & Kramer, 2011)。

「渡して終わり」ではなく、「立ち直る力」を育てる

補助や寄付で一時的に支えるだけでは、課題は再発する。担い手が自走できる基盤を内側から育てること──それが社会のレジリエンスであり、個の身体のレジリエンスと同じ原理に立つ。

FAQ

よくある質問Frequently Asked Questions

ソーシャルビジネスとNPOは何が違うのですか?
どちらも社会課題の解決を目的としますが、ソーシャルビジネスは「事業収益で持続する」ことを重視し、株式会社や一般社団など法人形態を問いません。NPO(特定非営利活動法人)は1998年のNPO法に基づく非営利の法人格で、利益を分配せず使命へ再投資します。近年は両者の境界は溶け合い、事業性を持つNPO、社会性を中核に据える企業が増えています。
NPOセンター(中間支援組織)とは何をするところですか?
NPOを支援するNPOです。日本NPOセンター(1996設立)などが代表で、(1)資源の仲介・インフラ提供、(2)関係者間の仲裁・調停、(3)ネットワーク構築による公益性のかさ上げ、(4)新しいNPOの立ち上げ支援(孵化)、(5)評価・調査・研究(シンクタンク)という5つの機能で現場の担い手を支えます。
「伴走支援」とは具体的にどんな支援ですか?
助成金を渡して終わりにするのではなく、組織の基盤強化・事業設計・人材育成・資金調達に継続的に寄り添うコンサルティング型の支援です。担い手が外部に依存せず自走できる力=レジリエンスを、内側から育てることを目的とします。
社会的インパクト評価・SROIはなぜ重要なのですか?
社会課題解決の成果は売上のように見えにくいため、生み出した社会的価値を可視化する必要があります。SROI(社会的投資収益率)などの評価は、活動の説明責任を果たすと同時に、資金・人材・協働を呼び込み、事業を持続・成長させる環境を整えます。
レジリエンスと社会課題解決はどうつながるのですか?
レジリエンスとは「衝撃を吸収しつつ機能を保ち、より良く立ち直り、必要なら新しい形へ移行する力」です。災害・貧困・孤立に直面した地域や人がしなやかに立ち直るとき、その現場を実際に担うのがソーシャルビジネス・NPO・中間支援組織です。本図鑑は、レジリエンスを理論ではなく「担い手の実践」として捉え直します。
一本歯下駄GETTAと社会課題解決のレジリエンスはどう関係しますか?
GETTAは、外から支えるのではなく、身体が自らの力でしなやかに立ち直る=自己組織化を引き出す装置です。社会のレジリエンスもまた、外部依存ではなく、担い手と地域が自走する力を内側から育てることで生まれます。個の身体から社会まで、「立ち直る力を内発的に育てる」という一貫した思想で貫かれています。