日本のソーシャルデザインDB|年表で見る — 源流から現在までの五つの時代

Timeline ・ 時代から引く

日本のソーシャルデザインを、時代からたどる。

源流となった思想から、いま動く現場まで——192件の実践を五つの時代に分け、一本の時間線の上に並べました。それぞれの時代が、社会を創造的に解く力をどう準備し、受け渡してきたのか。バーや事例から、その時代の一覧へ直接ひらけます。

件数の推移五つの時代に、192件がどう分布するか。バーをクリックすると、その時代の実践だけを一覧で開きます。
源流〜1980Era 01
Chapter 01 ・ The Sources / pre-1980

名づけられる前の源流

36 entries

ソーシャルデザインという言葉が生まれる前から、日本には社会を創造的に編み直す営みがあった。柳宗悦の民藝は「用の美」によって無名の職人の手仕事に価値を見出し、渋沢栄一は道徳経済合一を、賀川豊彦は協同組合を、宮沢賢治は農民芸術を構想した。白川郷の「結」のような相互扶助、一村一品運動の内発的発展——近代が効率と中央集権へ向かう傍らで、暮らしの足元から立ち上がる別の論理が、静かに準備されていた。

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1980–94Era 02
Chapter 02 ・ 1980–94

足元の再発見

21 entries

高度成長とバブルの時代に、その反作用として「足元」が再発見される。べてるの家は精神障害の当事者性を、葉っぱビジネスは過疎の高齢者の活躍を、黒壁や読谷やちむんの里は地場の文化を、経済の主役へと転じた。中央のモデルを移植するのでなく、その土地が既に持つものを資源と見立て直す——後のまちづくりに通じる視点が、各地で同時に芽吹いた時期である。

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SOCIAL DESIGN, EMBODIED ── 身体から始まる社会デザイン

日本のソーシャルデザインDBが動かしたのは制度ではなく、人の身体だった。

社会デザインの最小単位は、共に立つ身体である。
一本の歯は、身体から始まる社会デザインの実験装置。

1995 ・ Turning Point

この年、阪神・淡路大震災に延べ百万人の市民が動いた。「ボランティア元年」。善意が制度を求め、三年後にNPO法が生まれる。日本のソーシャルデザインが、個人の志から社会の仕組みへと折り返した分水嶺。

1995–2004Era 03
Chapter 03 ・ 1995–2004

市民セクターの誕生

55 entries

1995年の阪神・淡路大震災は「ボランティア元年」と呼ばれ、延べ百万人を超す市民が動いた。その熱量は1998年のNPO法として制度化され、市民が契約や雇用を担う主体になる。海士町の再生、studio-Lの萌芽、社会起業の最初の波——「善意」が「事業」と「制度」の土台を得て、ソーシャルデザインは個人の志から、社会に回り続ける仕組みへと変わり始めた。

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2005–14Era 04
Chapter 04 ・ 2005–14

領域としての確立

92 entries

最も多くの実践が生まれた爆発期。地域おこし協力隊(2009)が都市と地方をつなぐ人の流れを作り、リノベーションまちづくり、シビックテック、社会起業、芸術祭が同時多発的に広がった。「ソーシャルデザイン」という語が定着し、greenz.jpやソトコトが担い手を可視化する。studio-Lが「つくらないデザイン」を全国で実装し、課題解決が一つの職能・産業として確立した十年。

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2015– ・ Turning Point

人口は減り続ける。それでも、関わりは増やせる。定住でも観光でもない「関係人口」、欠落でなく「異彩」。問いは、量の確保から関係の質へと移った。

2015–Era 05
Chapter 05 ・ 2015–present

関係のフロンティア

25 entries

量から質、そして関係へ。関係人口は定住でも観光でもない第三の関わりを、コミュニティナースは暮らしに出向くケアを、ヘラルボニーは障害を「欠落」でなく「異彩」として提示した。神山まるごと高専やN高は学びの形そのものを問い直し、インクルージョンは「個人を変える」のでなく「社会の側を変える」ことを掲げる。人口減少を前提に、「誰と、どう関わり続けるか」が問われる現在地である。

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日本のソーシャルデザインDB

日本各地で、社会の課題を創造的に解いてきた実践のデータベース。分野・時代・地域から、人物・組織・プロジェクト・制度・概念を横断的にたどれます。

データは公開情報・研究をもとに、中立的な記述を心がけて整理しています。年代・地域は代表的な活動を基準にした目安であり、厳密な始点を示すものではありません。誤りや追加情報があればお知らせください。

日本のソーシャルデザイン・データベース ・ 192 entries ・ updated 2026-06-24

TRANSFERABLE CULTURAL CAPITAL ── 転移する文化資本の実践

身体から始まる社会デザインの、最小単位。

一足を置いた場所から、共同体の身体文化が転移する。
家庭に、教室に、地域に。