日本のソーシャルデザインDB|分野で見る(13分野)

Fields ・ 分野から引く

日本のソーシャルデザインを、分野からたどる。

社会の課題は、暮らしのあらゆる面に現れます。192件の実践を13の分野に分け、それぞれの役割・時代の広がり・代表的な仕事を一望できるようにしました。分野名をクリックすると、その分野へジャンプします。

01
Community & Regional Revitalization

まちづくり・地域再生

人口減少や中心市街地の衰退に向き合い、住民が主体となって土地の資源と関係を編み直す。日本のソーシャルデザインのもっとも大きな現場です。

40·1975–2023·主な地域 中国9 ・ 九州6 ・ 四国6
1975九州

由布院温泉のまちづくり(中谷健太郎)

住民主導で、静かな温泉保養地をつくる

1976中部

白川郷の『結』

助け合い『結』が、合掌造りの集落を守る

1979九州

一村一品運動(平松守彦)

一つの村に、一つの誇れる品を育てる

1980中部

小布施町(町並み修景)

住民と進める、暮らしながらの町並みづくり

1982四国

内子町(町並み保存)

木蝋で栄えた町並みを、住民が守り活かす

1985北海道

東川町(写真の町)

『写真の町』を掲げ、文化で人を呼ぶ

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02
Social Entrepreneurship

社会起業・ソーシャルビジネス

寄付や行政に頼り切らず、事業の仕組みそのもので社会課題の解決を持続させる。経済合理性と社会善を両立させようとする挑戦の領域です。

18·1916–2014·主な地域 関東11 ・ 全国3 ・ 近畿2
1916関東

渋沢栄一(道徳経済合一)

『論語と算盤』——道徳と経済は両立する

1921近畿

賀川豊彦(協同組合運動)

貧民街から始まった、相互扶助と協同組合

1930中国

大原孫三郎(社会事業・大原美術館)

事業の利益を、社会と文化へ還す実業家

1993関東

ETIC.

若い社会起業家を生み育てる、日本の土壌

2000関東

スマイルズ / 遠山正道

Soup Stock Tokyo——『生活価値の拡充』を事業に

2001近畿

テラ・ルネッサンス

地雷・子ども兵のない世界を、現場から

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03
Design Thinking & Method

デザイン思想・方法

ソーシャルデザインを根底で支える思想・概念・方法。三方よしのような源流の理念から、実践を導く現代の枠組みまでを収めます。

19·1754–2015·主な地域 関東7 ・ 全国6 ・ 近畿3
1754近畿

近江商人『三方よし』

売り手よし・買い手よし・世間よし——商いの三方よし

1830関東

二宮尊徳(報徳仕法)

勤労・分度・推譲で、荒れた村を立て直す

1910関東

柳田國男(民俗学)

名もなき人々(常民)の暮らしを学問にした

1926全国

民藝 / 柳宗悦

無名の職人の日用品にこそ、健全な美が宿る

1927関東

考現学 / 今和次郎

いまの暮らしを、そのまま観察し記録する

1956全国

柳宗理

手の感覚から生まれる、用のための工業デザイン

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04
Education & Children

教育・子ども

学校の枠を超え、探究・自然・地域・居場所を通じて子どもの育ちを支える。学びのかたちそのものを問い直す試みが集まります。

15·1976–2018·主な地域 全国7 ・ 関東6 ・ 九州1
1976全国

山村留学

都市の子が、農山村で暮らして育つ

1979関東

羽根木プレーパーク(冒険遊び場)

『自分の責任で自由に遊ぶ』子どもの広場

1980九州

久高島留学センター

神の島で、子どもが一年間暮らして学ぶ

1985関東

東京シューレ / 奥地圭子

学校に行かない子の、もう一つの居場所

1999全国

森のようちえん

自然そのものを、保育と学びの場にする

2001関東

カタリバ

『ナナメの関係』で、子どもの意欲に火を灯す

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05
Welfare & Care

福祉・ケア

高齢・障害・困難を抱える人を「管理」ではなく、その人らしい暮らしから支える。地域に開かれたケアへと福祉を設計し直す領域です。

14·1984–2017·主な地域 関東6 ・ 北海道2 ・ 九州2
1984北海道

べてるの家

『弱さ』を中心に置く、精神障害者の共同体

1991九州

宅老所よりあい(村瀬孝生)

施設でなく『普通の暮らし』を支える介護

1998関東

スワンベーカリー / 小倉昌男

障害者がまっとうな賃金で働けるパン屋

2001北海道

当事者研究

自分の苦労を、自分自身で研究する

2001関東

もやい / 湯浅誠

貧困を『自己責任』にしない、つながりの再生

2003近畿

ビッグイシュー日本

雑誌を売る『仕事』で、ホームレスの自立を支える

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06
Art & Culture

アート・文化

芸術祭や文化施設を通じて、地域の記憶・誇り・交流を再生する。アートを鑑賞の対象から、社会と暮らしを編み直す力へと広げます。

15·1926–2010·主な地域 中部3 ・ 関東3 ・ 九州2
1926東北

宮沢賢治(羅須地人協会)

『農民芸術概論』——農と芸術が一つになる暮らし

1969九州

石牟礼道子『苦海浄土』と水俣

公害の極限を、命の言葉として記録する

1976中部

利賀・SCOT(鈴木忠志)

山あいの村を、世界演劇の拠点にする

1984北海道

富良野塾(倉本聰)

自然の中で、表現と暮らしを学ぶ私塾

1992四国

ベネッセアートサイト直島 / 福武總一郎

産業廃棄物の島を、現代アートの聖地に

1999関東

取手アートプロジェクト

大学・市民・行政が組む、まちのアート

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SOCIAL DESIGN, EMBODIED ── 身体から始まる社会デザイン

日本のソーシャルデザインDBが動かしたのは制度ではなく、人の身体だった。

社会デザインの最小単位は、共に立つ身体である。
一本の歯は、身体から始まる社会デザインの実験装置。

07
Community Design

コミュニティデザイン

建物や空間ではなく、人と人のつながり・関わりそのものを設計する。場や仕組みを通じて、関係を育てる営みです。

9·1960–2018·主な地域 関東5 ・ 近畿3 ・ 全国1
1960全国

コミュニティデザイン(日本)

空間でなく、人がつながり続ける仕組みをつくる

2003関東

西村佳哲

『自分の仕事をつくる』——つくり手の姿勢を問う

2004近畿

山納洋 / common cafe

場を『運営する人』を増やす、カフェの実験

2005近畿

山崎亮 / studio-L

『つくらない』デザイン——人のつながりを設計する

2008関東

影山知明 / クルミドコーヒー

『ゆっくり、いそげ』——一杯から始まる地域経済

2010関東

兼松佳宏(YOSH)

『be の肩書き』——あり方から始まる関わり

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08
Food & Agriculture

食・農

有機農業・産直・農福連携など、食と農を通じて作り手と食べ手、地域と都市を結び直す。暮らしの根である「食べる」を社会へ開きます。

12·1975–2018·主な地域 四国3 ・ 関東3 ・ 中国2
1975四国

福岡正信

『わら一本の革命』——耕さない自然農法

1975関東

大地を守る会(藤田和芳)

有機農業の産直で、作り手と食べ手を結ぶ

1988四国

馬路村ゆず(農協ブランド)

過疎の村の農協が、ゆずで全国に届く

2002関東

セカンドハーベスト・ジャパン

余る食と、足りない人をつなぐフードバンク

2005全国

食育基本法(2005)

食を通じた学びを、社会の基盤に位置づける

2006四国

四万十ドラマ(畦地履正)

『ローカル×ローカル』で地域資源を商品に

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09
Craft & Local Industry

工芸・地場産業

衰退する地場産業や職人の技を、デザインと販路で現代の市場に立たせる。土地に根ざした手仕事を未来へつなぐ領域です。

11·1980–2015·主な地域 中部4 ・ 九州2 ・ 近畿2
1980九州

読谷やちむんの里

陶工が集い、共同の窯で焼物文化を守る

1980中部

三州足助屋敷

手仕事が生きている、暮らしの博物館

2000関東

D&DEPARTMENT / ナガオカケンメイ

『ロングライフデザイン』——長く愛される物を伝える

2007近畿

中川政七商店 / 中川淳

『日本の工芸を元気にする!』を掲げる地場産業の再生

2011東北

石巻工房

震災のDIYから生まれた、世界に届く家具

2011近畿

セメントプロデュースデザイン(金谷勉)

中小の町工場と、売れるものづくりをつなぐ

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10
Inclusion

インクルージョン

障害・難民・性のあり方など、これまで社会の「外」に置かれてきた人を、支援の対象でなく担い手として迎え入れる試みです。

11·1965–2018·主な地域 関東5 ・ 近畿2 ・ 全国2
1965中国

点字ブロック / 三宅精一

視覚障害者の足もとを守る、日本生まれの発明

1995近畿

エイブル・アート・ムーブメント(播磨靖夫)

障害のある人の表現を、芸術として解き放つ

1999関東

ダイアログ・イン・ザ・ダーク

暗闇で、視覚障害者が案内役になる体験

2000全国

ユニバーサルデザイン(日本の展開)

特別扱いでなく、最初から多くの人が使える設計

2003全国

日本ブラインドサッカー協会

見えなくてもできる——混ざり合うスポーツ

2010近畿

ミライロ / 垣内俊哉

『バリアバリュー』——障害を価値に変える

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11
Media & Civic Tech

メディア・シビックテック

地域の情報や市民の力を、メディアやテクノロジーで可視化し、つなぐ。社会課題への関心と参加の入口をつくります。

10·2000–2016·主な地域 関東5 ・ 全国3 ・ 九州1
2000関東

ソトコト / 指出一正

ローカルと関係人口を伝える、社会派の雑誌

2000全国

みんなの経済新聞ネットワーク

まちの経済・文化を、地域の手で伝える

2006全国

greenz.jp / 鈴木菜央

『ほしい未来は、つくろう』——実践を伝える場

2006関東

シブヤ大学 / 左京泰明

まちぜんぶがキャンパスになる、生涯学習の場

2008関東

日本仕事百貨 / ナカムラケンタ

『生きるように働く』仕事との出会いをつくる

2009関東

リディラバ(安部敏樹)

社会課題の現場を旅し、無関心を打ち破る

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12
Environment & Circularity

環境・循環

ごみ・エネルギー・森林・食を「捨てる」前提から「循環させる」前提へ。暮らしと地球の関係を設計し直す領域です。

9·1988–2011·主な地域 関東4 ・ 九州2 ・ 全国1
1988九州

綾町(自然生態系農業)

照葉樹林とともに、有機農業のまちを育てる

1999全国

地域通貨(エコマネー)

地域の中で循環する、もう一つのお金

2003四国

上勝町ゼロ・ウェイスト宣言

ごみ焼却ゼロを、自治体として宣言する

2004九州

大崎町(鹿児島・リサイクル)

焼却炉を持たず、分別で資源を回す町

2005関東

枝廣淳子

システム思考で、持続可能性と地域の未来を描く

2007関東

more trees / 坂本龍一

音楽家が始めた、森と人をつなぐ森林保全

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13
Public Policy & Institutions

行政・公共・制度

制度・政策・公共サービスそのものをデザインの対象とし、社会の土台を住民の目線で組み替える試みが集まります。

9·1957–2018·主な地域 全国6 ・ 近畿1 ・ 関東1
1957全国

グッドデザイン賞(地域・社会領域)

社会的な取り組みを『デザイン』として評価する

1993全国

道の駅

沿道に、地域の交流と物産の拠点をつくる

1995近畿

ボランティア元年(1995)

阪神・淡路大震災が開いた、市民活動の扉

1995関東

武蔵野市ムーバス(コミュニティバス)

高齢者や歩行者の足を、小型バスで支える

1998全国

特定非営利活動促進法(NPO法)

市民活動に、法人格という土台を与えた

2006中部

富山市コンパクトシティ(森雅志・LRT)

公共交通を軸にした『串と団子』のまち

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日本のソーシャルデザインDB

日本各地で社会の課題を創造的に解いてきた実践のデータベース。分野・時代・地域から横断的にたどれます。

データは公開情報・研究をもとに、中立的な記述を心がけて整理しています。分野は便宜的な区分であり、複数の分野にまたがる実践も少なくありません。更新 2026-06-24

TRANSFERABLE CULTURAL CAPITAL ── 転移する文化資本の実践

身体から始まる社会デザインの、最小単位。

一足を置いた場所から、共同体の身体文化が転移する。
家庭に、教室に、地域に。