日本のソーシャルデザインを、ひらく。
誰かの生きづらさや社会課題を、創造的なデザインで解く——まちづくり、社会起業、福祉、教育、環境、工芸、アート。日本各地の人物・組織・プロジェクト・制度・概念を、分野・時代・地域から多面的に引けるデータベースです。源流となった思想から、いま動く現場までを一望します。
分野を越えて、社会を動かしてきた仕事
離島の再生から、障害のある作家のアート事業、無名の職人の美の発見まで——日本のソーシャルデザインを象徴する実践を選びました。
海士町(島根県・隠岐)
Ama Town財政破綻寸前の離島が、移住者で溢れる島へ
人口減・高齢化・財政難に直面した隠岐の離島・海士町が、「自立促進プラン」での身を切る行財政改革(守り)と、島まるごとのブランド化・産業創出・島留学(攻め)を両輪に再生した。約20年で800名超が移住し、地方創生のトップランナーと呼ばれるようになった。
くわしく読む →ヘラルボニー / 松田崇弥・松田文登
HERALBONY『異彩を、放て。』——障害を欠落でなく違いとして
岩手県盛岡で双子の松田崇弥・松田文登が設立。知的障害のある作家のアートをデータ化してライセンスし、商品・空間・パッケージへ展開。福祉でなくビジネスとして、障害のイメージそのものを変えようとする。
くわしく読む →山崎亮 / studio-L
Ryo Yamazaki / studio-L『つくらない』デザイン——人のつながりを設計する
studio-L代表。公園など公共空間の設計から出発し、新しく物を作るより「使われ方」と人のつながりを設計することへと転じた。有馬富士公園、海士町総合振興計画、いえしまプロジェクトなど、住民参加のまちづくりを全国で展開。
くわしく読む →べてるの家
Bethel’s House『弱さ』を中心に置く、精神障害者の共同体
北海道・浦河の精神障害をかかえた人たちの活動拠点。「弱さの情報公開」「降りていく生き方」「商売をすること」を掲げ、苦労を排除せず分かち合う独自の地域生活・事業を築いた。
くわしく読む →葉っぱビジネス『彩(いろどり)』
Irodori Leaf Business山の葉っぱを売り、高齢者が主役になる産業
徳島県上勝町で、料理を彩る「つまもの」として山の葉や花を出荷する事業。農家・農協・地元企業いろどりの三者連携で運営し、町の高齢者や女性が情報端末を使いこなして活躍。交流人口も生んだ。
くわしく読む →民藝 / 柳宗悦
Mingei / Soetsu Yanagi無名の職人の日用品にこそ、健全な美が宿る
柳宗悦が起こした民藝運動。名もなき職人が作る日常の生活道具にこそ美があるとし「用の美」を唱えた。西洋近代の個人作家中心の美意識とは異なる、集団的・実用的な美を発見した。
くわしく読む →分野からたどる
社会の課題は、暮らしのあらゆる面に現れる。13の分野が、このデータベースの背骨です。分野をえらぶと、その実践だけを絞り込めます。
229件を、分野・時代・地域でひらく
由布院温泉のまちづくり(中谷健太郎)
Yufuin Onsen住民主導で、静かな温泉保養地をつくる
大分県由布院で、中谷健太郎・溝口薫平らが、開発に流されず自然と暮らしを守る温泉地づくりを主導。住民の話し合いを重ね、滞在型の保養地としての価値を育てた。
くわしく読む →白川郷の『結』
Yui of Shirakawa-go助け合い『結』が、合掌造りの集落を守る
岐阜県白川郷で、茅葺き屋根の葺き替えなどを集落総出の相互扶助『結(ゆい)』で担ってきた仕組み。住民の協働が、世界遺産となった合掌造り集落の景観を支え続けている。
くわしく読む →一村一品運動(平松守彦)
One Village One Product一つの村に、一つの誇れる品を育てる
1979年に大分県知事・平松守彦が提唱し1980年に全県で始まった、各市町村が地域資源から特産品を育て磨く運動。内発的発展の象徴として、OVOPの名で世界各国にも広がった。
くわしく読む →小布施町(町並み修景)
Obuse Town住民と進める、暮らしながらの町並みづくり
長野県小布施町で、栗と北斎の文化を核に、住民が私有地も開きながら町並みを修景。『内は自分のもの、外はみんなのもの』の考えで、観光と暮らしが両立する町をつくった。
くわしく読む →内子町(町並み保存)
Uchiko Town木蝋で栄えた町並みを、住民が守り活かす
愛媛県内子町で、木蝋(もくろう)産業で栄えた八日市・護国の町並みを住民とともに保存・修景。芝居小屋『内子座』の再生も含め、歴史的景観を地域の資源として活かした。
くわしく読む →東川町(写真の町)
Higashikawa Town『写真の町』を掲げ、文化で人を呼ぶ
北海道東川町は『写真の町』を宣言し、写真甲子園や文化事業を継続。生まれた子に椅子を贈る『君の椅子』など独自の施策で、人口を増やした数少ない町となった。
くわしく読む →葉っぱビジネス『彩(いろどり)』
Irodori Leaf Business山の葉っぱを売り、高齢者が主役になる産業
徳島県上勝町で、料理を彩る「つまもの」として山の葉や花を出荷する事業。農家・農協・地元企業いろどりの三者連携で運営し、町の高齢者や女性が情報端末を使いこなして活躍。交流人口も生んだ。
くわしく読む →横石知二
Tomoji Yokoishi葉っぱビジネスを設計した地域プロデューサー
上勝町の「彩」事業を立ち上げ、株式会社いろどりを率いた。高齢者が生きがいと収入を得て活き活きと働く仕組みを設計し、過疎・高齢の町を全国の視察先に変えた。
くわしく読む →黒川温泉(後藤哲也)
Kurokawa Onsen温泉郷ぜんぶを、一つの宿に見立てる
熊本県黒川温泉で、後藤哲也らが景観を統一し『入湯手形』で複数の露天風呂をめぐる仕組みを整備。個々の旅館でなく温泉郷全体を一つの宿として再生し、人気の湯治場となった。
くわしく読む →黒壁(長浜)
Kurokabeガラス文化で、衰退した中心市街地を再生する
滋賀県長浜市で、取り壊しの危機にあった銀行建築『黒壁』を第三セクターが保存・活用し、ガラス工芸を core にした中心市街地の再生を実現した先駆的事例。
くわしく読む →やねだん(柳谷集落・豊重哲郎)
Yanedan『行政に頼らない』集落の自治と自主財源
鹿児島県の柳谷(やねだん)集落で、豊重哲郎を中心に、土着菌づくりやサツマイモ・焼酎の事業で自主財源を生み、住民に還元。補助金に頼らない集落自治のモデルとなった。
くわしく読む →旭山動物園(行動展示)
Asahiyama Zoo『伝え方』を変えて、来園者数を甦らせた
北海道旭川市の市営動物園。動物本来の行動を見せる『行動展示』への転換で、閉園の危機から日本有数の人気園へと再生。見せ方のデザインで地域の誇りを取り戻した。
くわしく読む →智頭町(百人委員会・森のようちえん)
Chizu Town住民が政策を提案する『百人委員会』の町
鳥取県智頭町で、住民が自ら地域の課題と政策を議論する『日本一住みやすい町づくり百人委員会』を運営。森のようちえんの先進地としても知られる、住民主体のまち。
くわしく読む →ニセコ(国際リゾートのまちづくり)
Niseko雪を資源に、世界とつながる山のまち
北海道のニセコ地域が、良質な雪を核に国際的なリゾートとして発展。海外からの移住・投資・観光で人口や経済が動く一方、地域との共生という新たな課題にも向き合っている。
くわしく読む →山内道雄
Michio Yamauchi『守りと攻め』で海士町の再生を主導した町長
海士町前町長。自らの給与を大幅カットする行財政改革を先頭で断行しつつ、地域資源を活かした産業創出と人材育成に投資する「攻め」の戦略へ転じ、島の自立を導いた。
くわしく読む →馬場正尊 / Open A・公共R不動産
Masataka Baba使われない公共空間と建物を、人の集まる場へ
建築家。Open A/公共R不動産を率い、遊休化した公共空間や物件を、規制の隙間を縫って活用する実践を広めた。『RePUBLIC 公共空間のリノベーション』ほか。
くわしく読む →半農半X
Half Farmer, Half X農で暮らしを支え、Xで天職を生きる
京都・綾部の塩見直紀が提唱。小さな農で食と暮らしの基盤を持ちつつ、もう半分は自分の役割(X)を社会に活かす生き方。地方移住と新しい働き方の指針として広まった。
くわしく読む →海士町(島根県・隠岐)
Ama Town財政破綻寸前の離島が、移住者で溢れる島へ
人口減・高齢化・財政難に直面した隠岐の離島・海士町が、「自立促進プラン」での身を切る行財政改革(守り)と、島まるごとのブランド化・産業創出・島留学(攻め)を両輪に再生した。約20年で800名超が移住し、地方創生のトップランナーと呼ばれるようになった。
くわしく読む →NPOグリーンバレー
Green Valleyアート・イン・レジデンスで過疎の山里を変えた
徳島県神山町で、国内外のアーティストを住民とともに迎える「アーティスト・イン・レジデンス」や、職を持つ移住者を選ぶ「ワーク・イン・レジデンス」を展開。『まちをステキに変える』を掲げ、IT企業のサテライトオフィス集積を呼び込んだ。
くわしく読む →大南信也
Shinya Ominami『ホンモノをつくれば人は来る』を体現した仕掛け人
NPOグリーンバレー理事長。神山町出身で、本業と切り離し公私混同を避けながら、過疎のまちを魅力で選ばれる場所へと変える活動を率いた。神山モデルの中心人物。
くわしく読む →山古志(中越地震からの復興)
Yamakoshi全村避難から、錦鯉と棚田の里へ帰る
新潟県の山古志(旧山古志村)は、中越地震で全村避難を経験。錦鯉や闘牛、棚田といった地域文化を支えに住民が帰村し、近年はデジタル住民(NFT)など新たな関わりも生んだ。
くわしく読む →京町家まちづくりファンド
Kyo-machiya Fund町家を残すための、お金の仕組みをつくる
京都で、歴史的な京町家の保全・改修を資金面から支える基金。市民・行政・専門家が協働し、失われていく町家を次世代へ受け継ぐ仕組みを整えた。
くわしく読む →木下斉
Hitoshi Kinoshita補助金に依存しない『稼ぐまちづくり』を説く
まちづくり会社の経営を通じ、地域の事業として自立的に回るまちづくりを提唱・実践。補助金頼みの活性化を批判し、小さく稼いで再投資する事業手法を全国に広めた。
くわしく読む →尾道空き家再生プロジェクト
Onomichi Akiya Project斜面地の空き家を、人とまちの資源へ甦らせる
広島県尾道市で、豊田雅子らが車の入らない斜面地の空き家を一軒ずつ再生。移住者や来訪者の拠点に変え、空き家を地域の負債から資源へと転じた。
くわしく読む →高校魅力化プロジェクト
High School Revitalization廃校寸前の高校を、地域再生の中心に据える
島根県・隠岐島前で始まった、地域の高校を核に人の流れと産業を生み直す取り組み。島留学(島外からの入学)や公営塾を通じて高校を存続・魅力化し、後に全国の「地域みらい留学」へ広がった。
くわしく読む →百年の森林構想(西粟倉村)
Hundred-Year Forest森を引き継ぎ、ローカルベンチャーを次々生む村
岡山県西粟倉村が掲げた、放置されがちな人工林を村ぐるみで百年かけて育てる構想。エーゼロ(旧トビムシ系)などが森林の価値化と起業支援を担い、移住・起業が相次ぐ「ローカルベンチャーの村」となった。
くわしく読む →牧大介
Daisuke Makiローカルベンチャーで地域に事業と雇用を起こす
エーゼロ株式会社代表。西粟倉村を拠点に、森林・特産品・人材育成を結びつけたローカルベンチャーを多数生み出し、小さな起業を地域の雇用と所得につなぐ仕組みづくりに取り組む。
くわしく読む →地域おこし協力隊
Community-Reactivating Cooperator Squad都市の人材が地方に移り、地域を支える制度
総務省の制度。都市部の人材が一定期間、過疎地域などに移住して地域活動に従事し、定住・起業につなげる。多くの移住者と地域事業を生む全国的な仕組みとなった。
くわしく読む →丹波篠山・NOTE(集落丸山)
Sasayama / NOTE古民家を分散型ホテルに、集落ごと甦らせる
兵庫県丹波篠山で、空き家となった古民家を改修し、集落全体を一つの分散型の宿として再生。歴史的な町並みと暮らしを保ちながら、地域に経済と人の流れを生んだ。
くわしく読む →小値賀島(古民家ステイ)
Ojika Island島の古民家に泊まり、暮らしを味わう
長崎県の離島・小値賀島で、空き古民家を改修して滞在できる宿とし、島の暮らしや漁業を体験できる観光をつくった。過疎の島に、関わる人と経済を呼び込んだ。
くわしく読む →清水義次
Yoshitsugu Shimizuリノベーションまちづくり・家守(やもり)の提唱者
遊休不動産を改修して新たな使い手を呼び込み、エリア全体の価値を高める「リノベーションまちづくり」を体系化。江戸期の『家守』に着想を得た現代版家守を各地で育てた。
くわしく読む →リノベーションスクール
Renovation School遊休不動産を題材に、まちの担い手を育てる
北九州市発祥の、実在する遊休物件を題材に受講者が事業計画を立て実装まで目指す実践型スクール。全国に広がり、リノベーションまちづくりの担い手を各地で輩出した。
くわしく読む →女川町の復興(民間主導)
Onagawa Reconstruction若い世代が主導した、震災からの町づくり
津波で甚大な被害を受けた宮城県女川町は、還暦前後の世代が若手に決定を委ね、官民連携で駅前と中心市街地を再生。『60代は口を出さない』を合言葉に未来志向の復興を進めた。
くわしく読む →SET(陸前高田)
SET若者が通い続け、浜の町に未来を耕す
三井俊介らが東日本大震災直後の2011年、陸前高田・広田町で始めた団体。都市の大学生が町に滞在し住民とともに地域課題に挑む『Change Makers Study Program』などで、延べ1800人超の若者と町をつないだ。
くわしく読む →オガールプロジェクト(紫波町)
Ogal Project補助金に頼らず『稼ぐ』公民連携のまちづくり
岩手県紫波町で、駅前の町有地を公民連携(PPP)で開発。民間の知恵と資金で図書館・産直・宿泊・体育館などの複合拠点を整備し、税に依存せず運営費を生む「稼ぐインフラ」のモデルを示した。
くわしく読む →阿智村(日本一の星空)
Achi Village Starry Sky暗い夜空という『何もなさ』を価値に変える
長野県阿智村が、光害の少ない満天の星空を観光資源として打ち出した星空ナイトツアー。『何もない』とされた山村の夜を、人を呼ぶ唯一無二の体験へと転じた。
くわしく読む →HAGISO / 宮崎晃吉
HAGISO / Akihiro Miyazaki古い木賃アパートを『最小文化複合施設』に
東京・谷中で、解体予定だった木造アパートを改修し、カフェ・ギャラリー・宿『hanare』を含む小さな文化複合施設として再生。まち全体を一つの宿と見立てる『まちやど』を実践した。
くわしく読む →里山資本主義
Satoyama Capitalismマネー経済の外側に、安心の循環をもう一つ持つ
藻谷浩介らが提唱。お金に依存する経済の傍らに、森・水・人のつながりといった地域資源による自給的な「サブシステム」を持つことで、地方に安心と強さを取り戻す考え方。
くわしく読む →ヤマガタデザイン
Yamagata Design庄内に、農・教育・宿を束ねた地域づくり
山形県庄内で、水田に囲まれたホテルSUIDEN TERRASSE、子どもの遊び場、農業・人材事業などを一体で手がける。地域の課題を事業として束ね、人と仕事を呼び込む。
くわしく読む →関係人口
Kankei-jinko (Related Population)定住でも観光でもない、地域に関わり続ける人々
島根の田中輝美らが広めた概念。移住(定住人口)でも観光(交流人口)でもない、継続的に地域に関わる人々を地域の力と捉える。人口減少社会の希望として注目された。
くわしく読む →神山まるごと高専
Kamiyama Marugoto Collegeテクノロジー×デザイン×起業家精神の私立高専
徳島県神山町に開校した、約50年ぶりの私立高等専門学校。地域に根ざしながら、ものづくりとデザインと起業家精神を育てる教育機関として、過疎地から人材育成の拠点をつくる挑戦。
くわしく読む →コミュニティデザイン(日本)
Community Design (Japan)空間でなく、人がつながり続ける仕組みをつくる
日本では1960年頃、ニュータウン開発で見知らぬ者同士が共用する空間の設計を指して使われ始めた語。現在は、人と人が対話しつながり、自律的に活動が回り続ける仕組みづくりを意味するようになった。
くわしく読む →西村佳哲
Yoshiaki Nishimura『自分の仕事をつくる』——つくり手の姿勢を問う
リビングワールド代表。物やサービスの背後にある「つくり手の働き方・あり方」に目を向け、ワークショップや対話を通じて人と仕事の関係を問い直してきた。
くわしく読む →山納洋 / common cafe
Hiroshi Yamano / common cafe場を『運営する人』を増やす、カフェの実験
大阪で、日替わりで誰もが店主になれるカフェ『common cafe』などを手がけ、人が出会い表現し合う場づくりの仕組みを各地で実験。場の担い手を育てることに focus した。
くわしく読む →山崎亮 / studio-L
Ryo Yamazaki / studio-L『つくらない』デザイン——人のつながりを設計する
studio-L代表。公園など公共空間の設計から出発し、新しく物を作るより「使われ方」と人のつながりを設計することへと転じた。有馬富士公園、海士町総合振興計画、いえしまプロジェクトなど、住民参加のまちづくりを全国で展開。
くわしく読む →影山知明 / クルミドコーヒー
Tomoaki Kageyama / Kurumed Coffee『ゆっくり、いそげ』——一杯から始まる地域経済
東京・西国分寺で喫茶店を営みながら、人を手段でなく目的として扱う『健全な経済』を実践。地域通貨や寄り合いを通じ、まちの小さな信頼とつながりを育てている。
くわしく読む →兼松佳宏(YOSH)
Yoshihiro Kanematsu『be の肩書き』——あり方から始まる関わり
greenz.jpの元編集長。ソーシャルデザインを伝える一方、『何をするか(do)』でなく『どうあるか(be)』から自分と社会の関わりを捉え直す問いを投げかけてきた。
くわしく読む →ツクルバ / co-ba
tsukuruba / co-ba挑戦者が集う『場』をデザインする
中村真広と村上浩輝が2011年に創業。クラウドファンディングで開いたシェアードワークプレイス『co-ba』を起点に、空間とコミュニティを設計。建築・不動産・テクノロジーを横断し、人が出会い挑む場を各地に広げた。
くわしく読む →アサダワタル
Wataru Asada『住み開き』——私の場所を、少しだけ街に開く
自宅や私的な場所の一部を地域に開く『住み開き』を提唱・実践。表現とコミュニティを結びつけ、暮らしの中に小さな公共を生み出す活動を各地で展開した。
くわしく読む →紫牟田伸子
Nobuko Shimuta編集の力で、地域とものづくりをつなぎ直す
編集者・プロジェクトデザイナー。「ものごとを編集する」視点で地域ブランディングやソーシャルデザインに携わり、人・もの・地域の関係を編み直す実践を重ねた。
くわしく読む →田中元子 / グランドレベル
Motoko Tanaka / Grand Level建物の1階を開いて、能動的なまちの居場所をつくる
喫茶ランドリーを運営し、誰もが自由に過ごせる「1階(グランドレベル)」づくりを提唱。アイロンがけや手仕事もできる場を通じ、人が受け身でなく能動的にふるまえる都市の余白を設計した。
くわしく読む →渋沢栄一(道徳経済合一)
Eiichi Shibusawa『論語と算盤』——道徳と経済は両立する
約500の企業設立に関わる一方、約600の社会・福祉・教育事業を支えた実業家。利益の追求と社会の公益は両立すべきという「道徳経済合一」を説いた。
くわしく読む →賀川豊彦(協同組合運動)
Toyohiko Kagawa貧民街から始まった、相互扶助と協同組合
神戸の貧民街に住み込んで救済活動を行い、生活協同組合・農業協同組合・共済など、人々が支え合う協同組合運動を日本に広めた社会運動家。
くわしく読む →有島武郎(狩太共生農団)
Takeo Arishima作家が、自らの農場を小作人に解放した
白樺派の作家・有島武郎が1922年、北海道狩太村(現ニセコ町)の約450haの農場を小作人に無償解放。彼らは『狩太共生農団』を組織し、農地共有・共同購入・共同販売を相互扶助で営んだ。私有を超える実験。
くわしく読む →大原孫三郎(社会事業・大原美術館)
Magosaburo Ohara事業の利益を、社会と文化へ還す実業家
倉敷紡績を率い、労働者の環境改善、孤児院、労働科学研究所、そして大原美術館を設立。事業で得た富を社会・福祉・文化へ還元する日本のCSRの先駆けとなった。
くわしく読む →生活クラブ生活協同組合
Seikatsu Club安全な牛乳を、母親たちのまとめ買いから
1965年、東京・世田谷で200人余りの母親が牛乳の共同購入を始めたのが起点。『材料を選び、作り手と結ぶ』消費のあり方を追求し、ワーカーズ・コレクティブや代理人運動(政治参加)へも広げた。
くわしく読む →ETIC.
ETIC.若い社会起業家を生み育てる、日本の土壌
宮城治男が立ち上げた中間支援団体。インターンや事業支援を通じ、社会起業・地域起業を担う若者を30年以上にわたり輩出してきた。日本の社会的事業エコシステムの礎。
くわしく読む →日本NPOセンター
Japan NPO CenterNPOを支える、NPOの基盤組織
山岡義典らが1996年に設立した中間支援組織。NPO法の成立や各地の支援センター設立を後押しし、市民・企業・行政の新しいパートナーシップを築こうとした。日本の非営利セクターのインフラを担う。
くわしく読む →スマイルズ / 遠山正道
Smiles / Masamichi ToyamaSoup Stock Tokyo——『生活価値の拡充』を事業に
遠山正道が率いるスマイルズ。Soup Stock Tokyoなどを通じ、数字でなく「世の中の体温をあげる」価値からビジネスを立ち上げる姿勢を示し、ビジネスとソーシャルデザインの橋渡しを語った。
くわしく読む →テラ・ルネッサンス
Terra Renaissance地雷・子ども兵のない世界を、現場から
鬼丸昌也が設立。地雷や小型武器、子ども兵の問題に取り組み、元子ども兵の社会復帰支援などを通じて、紛争後の人々の自立を現場で支える。
くわしく読む →かものはしプロジェクト
Kamonohashi Project子どもが売られない世界を、予防からつくる
村田早耶香らが設立。カンボジアやインドで、児童買春・人身売買の「予防」に焦点を当て、貧困家庭の収入創出や加害構造への働きかけに取り組んだ。
くわしく読む →フローレンス / 駒崎弘樹
Florence / Hiroki Komazaki病児保育から始める、社会の仕組みづくり
認定NPO法人フローレンス。共働き家庭の病児保育問題に事業で挑み、待機児童・障害児保育・特別養子縁組などへ広げ、現場の事業と政策提言を往復するモデルを示した。
くわしく読む →ユーグレナ / 出雲充
euglena / Mitsuru Izumoミドリムシで、栄養問題と環境に挑む
出雲充が創業。微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)の大量培養を実現し、バングラデシュの子どもへの栄養支援やバイオ燃料など、食料・環境・エネルギーの課題に事業で挑む。
くわしく読む →LITALICO / 長谷川敦弥
LITALICO / Atsumi Hasegawa『障害のない社会をつくる』就労・教育の事業
障害のある人の就労支援や、発達が気になる子どもの教育などを事業として展開。「障害は人ではなく社会の側にある」という考えに立ち、誰もが力を発揮できる仕組みづくりに取り組む。
くわしく読む →サービスグラント(プロボノ)
Service Grant / Pro Bono仕事のスキルを、NPOへの支援に活かす
嵯峨生馬らが広めた、社会人が本業の専門スキルを活かして無償でNPO等の課題解決を支援する『プロボノ』の仕組み。仲介の場を通じ、市民の力を社会へと循環させた。
くわしく読む →マザーハウス / 山口絵理子
Mother House / Eriko Yamaguchi『途上国から世界に通用するブランドをつくる』
山口絵理子が創業。バングラデシュなどの素材と職人の技を活かし、援助でなくビジネスで雇用と誇りを生むバッグ・ジュエリーのブランドを育てた。
くわしく読む →ボーダレス・ジャパン / 田口一成
Borderless Japan / Kazunari Taguchi社会起業家が次々生まれる『恩送り』の経営
田口一成が創業。複数の社会的事業を束ね、利益を新たな起業家の立ち上げに回す相互扶助の仕組みで、貧困・環境などの課題に挑む起業家を世界で生み出している。
くわしく読む →TABLE FOR TWO
TABLE FOR TWO先進国の一食が、途上国の給食になる
小暮真久が2007年に設立。社員食堂などで対象メニューを選ぶと20円が寄付となり、開発途上国の子ども一人の給食になる仕組み。先進国の肥満と途上国の飢餓を、一つのテーブルで同時に解こうとする。
くわしく読む →京都地域創造基金
Kyoto Community Foundation市民の寄付で、地域の課題に投資する
深尾昌峰らが2009年、300人を超える市民の寄付で設立した日本初の地域型コミュニティ財団。特定の課題やNPOに『指定寄付』できる仕組みで、地域内に新しいお金の流れを生み、全国のコミュニティ財団の先駆となった。
くわしく読む →コペルニク(中村俊裕)
Kopernik途上国の最後の一マイルに、技術を届ける
中村俊裕らが設立。途上国の貧困地域に、安価で役立つ技術(ソーラーランプ、浄水器等)を届け、現場で効果を検証しながら普及させる。援助の『最後の一マイル』を埋める。
くわしく読む →クロスフィールズ
Crossfields『留職』——企業人材を社会課題の現場へ送る
小沼大地らが設立。企業人が新興国のNPOなどに一定期間飛び込み、本業のスキルで社会課題に取り組む『留職』を生み出し、人と組織の越境を促した。
くわしく読む →READYFOR / 米良はるか
READYFOR / Haruka Mera想いある挑戦に、お金の流れをつくる
米良はるかが創設した日本初のクラウドファンディング。資金を得にくい社会的・文化的な挑戦に、共感する個人の少額支援を束ねて実現する仕組みを広めた。
くわしく読む →フェアトレードシティ(熊本)
Fairtrade Town Kumamotoまちぐるみで、公正な貿易を選び取る
熊本市が、市民・企業・行政の連携でアジア初・日本初のフェアトレードシティ(タウン)に認定された。買い物を通じて途上国の生産者を支える選択を、まち全体に広げた。
くわしく読む →ソーシャルプロダクツ・アワード
Social Products Award社会性と商品性の両立を、表彰する
2012年にAPSP(ソーシャルプロダクツ普及推進協会)が始めた、日本初の社会性と商品性を併せ評価する表彰制度。エシカル・ロハス・地域産品など『社会をよくする商品』に光をあて、生活者と作り手をつなぐ。
くわしく読む →Impact Hub Tokyo
Impact Hub Tokyo社会起業家が集う『秘密基地』
槌屋詩野らが2013年、目黒に開いた会員制コワーキング。世界100カ所超のImpact Hubの一つで、社会起業家・NPO・クリエイターが学びと失敗を共有しながら事業を育てる、有機的なコミュニティを運営する。
くわしく読む →五常・アンド・カンパニー / 慎泰俊
Gojo & Company / Taejun Shin『民間版・世界銀行』を目指すマイクロファイナンス
慎泰俊が創業。アジアやアフリカの低所得層に金融サービスを届けるマイクロファイナンス機関を各国で展開し、誰もが機会にアクセスできる金融インフラを民間から築こうとする。
くわしく読む →グラミン日本
Grameen Nippon日本のシングルマザーに、無担保少額融資
ノーベル平和賞のグラミン銀行の日本版として2018年に設立。働く意欲がありながら困窮するシングルマザーやワーキングプアに、無担保・低利で『起業や就労準備のためのお金』を貸し、自立を支える日本初のマイクロファイナンス。
くわしく読む →石井十次(岡山孤児院)
Juji Ishii / Okayama Orphanage身寄りのない子を、誰も断らずに引き受ける
医学生だった石井十次が、預かった一人の孤児をきっかけに1887年、岡山に孤児教育会(後の岡山孤児院)を設立。一時1200人を超える孤児を育て、生涯を捧げた。『児童福祉の父』と呼ばれる。
くわしく読む →山室軍平(救世軍)
Gunpei Yamamuro / Salvation Army貧民と廃娼に挑んだ、日本初の救世軍士官
1895年に日本で活動を始めた救世軍で、日本人初の士官となった山室軍平。1900年には遊郭からの『自由廃業』を支援する廃娼運動を起こし、貧民救済・結核療養所など、伝道と社会事業を結びつけた。
くわしく読む →留岡幸助(北海道家庭学校)
Kosuke Tomeoka / Katei Gakko罪を犯した子を、罰でなく『家庭』で育て直す
キリスト教徒の留岡幸助が、非行少年の更生=感化教育を志し、1914年に北海道・遠軽の広大な自然のなかに北海道家庭学校を開いた。閉じ込めるのでなく、家族のような小舎制と労働・自然のなかで立ち直りを支えた。
くわしく読む →共同募金(赤い羽根)
Red Feather Community Chest戦後の助け合いを、募金の仕組みに
1947年、戦災で打撃を受けた民間福祉施設を支えるため、米国のコミュニティ・チェストを参考に始まった『国民たすけあい運動』。翌年から赤い羽根が使われ、地域福祉を支える民間資金の仕組みとして定着した。
くわしく読む →べてるの家
Bethel’s House『弱さ』を中心に置く、精神障害者の共同体
北海道・浦河の精神障害をかかえた人たちの活動拠点。「弱さの情報公開」「降りていく生き方」「商売をすること」を掲げ、苦労を排除せず分かち合う独自の地域生活・事業を築いた。
くわしく読む →宅老所よりあい(村瀬孝生)
Yoriai施設でなく『普通の暮らし』を支える介護
福岡で村瀬孝生らが営む小規模な宅老所。お年寄りを管理するのでなく、その人らしい暮らしと最期までを地域の家で支える。制度の枠を超えた当たり前の介護を追求した。
くわしく読む →スワンベーカリー / 小倉昌男
Swan Bakery / Masao Ogura障害者がまっとうな賃金で働けるパン屋
ヤマト運輸を築いた小倉昌男が、福祉施設の低い工賃に問題意識を持ち設立。障害のある人が月給制でいきいきと働けるベーカリーチェーンを通じ、福祉的就労のあり方に一石を投じた。
くわしく読む →当事者研究
Tojisha-Kenkyu自分の苦労を、自分自身で研究する
べてるの家から生まれた実践。専門家に委ねるのでなく、当事者が自らの困りごとの仕組みや対処法を仲間とともに研究する。精神保健から障害・依存まで広く応用された。
くわしく読む →もやい / 湯浅誠
Moyai / Makoto Yuasa貧困を『自己責任』にしない、つながりの再生
自立生活サポートセンター・もやい。連帯保証人の提供や生活相談を通じて、孤立し制度の狭間に落ちた人を支えた。湯浅誠は『年越し派遣村』などで貧困を社会問題として可視化した。
くわしく読む →大牟田市(認知症ケアコミュニティ)
Omuta Dementia-Friendly Community認知症になっても、住み慣れた町で暮らせる
元炭鉱の町・福岡県大牟田市が2001年から進める『認知症ケアコミュニティ推進事業』。小学校区ごとの徘徊模擬訓練や子どもへの絵本教室を重ね、認知症の人を『守る対象』から『町の一員』へと捉え直す全国モデル。
くわしく読む →ビッグイシュー日本
The Big Issue Japan雑誌を売る『仕事』で、ホームレスの自立を支える
ホームレス状態の人が路上で販売し、売上の多くを自らの収入とできる雑誌。施しでなく仕事の機会を通じて、住まいと自立への一歩を支える英国発の仕組みを日本で展開した。
くわしく読む →ホームホスピス かあさんの家(市原美穂)
Kaasan no Ie / Home Hospice看取りまで、地域の家で暮らし続ける
宮崎で市原美穂らが始めた、重い病や老いを抱える人が家庭的な民家で最期まで暮らせる『ホームホスピス』。病院でも施設でもない、第三の看取りの場を地域に広げた。
くわしく読む →ソーシャルファーム
Social Firm / Agri-Welfare働きづらさのある人と、農や仕事をつなぐ
障害や困難を抱える人が、農業などの事業を通じて働き、収入と役割を得る考え方・取り組み。福祉と就労、農と人をつなぐ『農福連携』としても各地に広がった。
くわしく読む →暮らしの保健室 / 秋山正子
Kurashi no Hokenshitsu / Masako Akiyama病院でも家でもない、まちの相談の場
訪問看護師の秋山正子が東京・新宿に開いた、誰もが予約なしに健康や暮らしの相談ができる場。後に英国発のがん患者支援『マギーズ東京』の設立にもつながった。
くわしく読む →認知症カフェ(オレンジカフェ)
Dementia Cafe認知症の人と家族、地域がつながる場
認知症のある人とその家族、専門職、地域の人が気軽に集い語り合える場。孤立を防ぎ、認知症とともに地域で暮らせる関係をつくる取り組みとして全国に広がった。
くわしく読む →おてらおやつクラブ
Otera Oyatsu Clubお寺の『おさがり』を、貧困の子へ『おすそわけ』
2013年の大阪・母子餓死事件を機に、奈良・安養寺の松島靖朗が2014年に始めた。お寺に集まるお供えを、支援団体を通じてひとり親家庭などに届ける。全国2000の寺院が参加する仕組みに育った。
くわしく読む →ぐるんとびー(菅原健介)
Guruntobi団地の中で、ごちゃまぜに暮らし支え合う
神奈川で菅原健介らが、団地の一室を拠点に小規模多機能の介護を展開。高齢者・子ども・地域住民が日常的に交わる『ごちゃまぜ』の場を通じ、暮らしの中のケアを実践する。
くわしく読む →コミュニティナース(矢田明子)
Community Nurse病院でなく、暮らしの中に出向く看護
島根県雲南市などで矢田明子らが広めた、看護師が地域の暮らしの中に出向き、健康と関わりを支える働き方・概念。病気になる前から人とつながる『おせっかい』のケア。
くわしく読む →マギーズ東京
Maggie’s Tokyoがんとともに、ほっとできる相談の家
英国発の『マギーズセンター』を日本で実現した、がんを経験する人や家族が予約なしに訪れ、専門職と語らえる居場所。病院でも家でもない、安心して過ごせる場を提供する。
くわしく読む →注文をまちがえる料理店
The Restaurant of Mistaken Orders間違えても、いい——認知症の人が働くレストラン
小国士朗らが企画した、認知症のある人がホールスタッフを務める期間限定レストラン。注文の間違いを許し合う場を通じ、認知症への見方を「困った人」から「ともに楽しむ人」へ変えた。
くわしく読む →野口幽香(二葉幼稚園)
Yuka Noguchi / Futaba Kindergarten貧しい子にも、華族と同じ保育を
華族女学校付属幼稚園に勤めた野口幽香と森島峰が、通勤途中に見た貧困層の子どものために1900年、二葉幼稚園を開設。のちに四谷鮫河橋のスラムへ移り、保育を通じた貧困家庭支援の先駆となった。
くわしく読む →山村留学
Sanson Ryugaku都市の子が、農山村で暮らして育つ
都市部の子どもが一定期間、農山漁村の家庭や寮で暮らしながら地元の学校に通う仕組み。自然と地域共同体の中での体験を通じ、子どもの育ちと地域の活力を支える。
くわしく読む →羽根木プレーパーク(冒険遊び場)
Hanegi Play Park『自分の責任で自由に遊ぶ』子どもの広場
大村虔一・璋子らが東京・世田谷で開いた、日本で先駆けとなる常設の冒険遊び場(プレーパーク)。禁止を減らし、火や道具も使える環境で、子どもの主体的な遊びを保障した。
くわしく読む →久高島留学センター
Kudakajima Study Center神の島で、子どもが一年間暮らして学ぶ
沖縄県の久高島で、島外の子どもが島の家庭や寮で一年間暮らしながら学校に通う山村(離島)留学の場。自然と共同体の中での体験を通じて子どもの育ちを支える。
くわしく読む →東京シューレ / 奥地圭子
Tokyo Shure / Keiko Okuchi学校に行かない子の、もう一つの居場所
奥地圭子が開いた、不登校の子どもたちの居場所となるフリースクールの草分け。子ども自身が過ごし方を決める場を通じ、「学校だけが学びの場ではない」ことを示した。
くわしく読む →あしなが育英会
Ashinaga親を亡くした子の進学を、民間の力で支える
玉井義臣が1993年、遺児支援の諸団体を統合して設立した純民間の育英組織。街頭募金(あしなが募金)を基盤に、病気・災害・自死で親を失った子の進学を支え、震災遺児の心のケア拠点『レインボーハウス』も生んだ。
くわしく読む →森のようちえん
Forest Kindergarten自然そのものを、保育と学びの場にする
屋根のある園舎でなく、森や野山で過ごすことを中心に据えた保育・幼児教育の運動。北欧の実践に学びつつ日本各地に広がり、子どもの主体性と自然との関係を育てている。
くわしく読む →カタリバ
Katariba / Kumi Imamura『ナナメの関係』で、子どもの意欲に火を灯す
今村久美らが設立した認定NPO。教師でも親でもない少し年上の大人との対話で高校生の学習意欲を引き出す活動から、被災地・困窮世帯の学習支援へと広げた。
くわしく読む →東京コミュニティスクール
Tokyo Community School探究を中心に据えた、小さなオルタナティブ校
東京・中野の、テーマ探究を学びの中心に据えた少人数のマイクロスクール。子どもの主体性と問いを重んじる教育を実践し、日本のオルタナティブ教育の一つの形を示した。
くわしく読む →うらほろスタイル(浦幌町)
Urahoro Style子どもの『地域を愛する心』を育てる連携
北海道浦幌町で、学校・地域・産業が連携し、子どもが地域を学び関わる教育を継続。卒業後に地域へ戻り担い手となる循環を目指す、教育を軸にした地域づくり。
くわしく読む →放課後NPOアフタースクール
Houkago NPO After School小学校を、放課後の安全で豊かな居場所に
学校施設を活用し、地域の多様な大人(市民先生)が関わる放課後プログラムを運営。共働き家庭の子どもの安全な居場所と、体験を通じた学びの機会を両立させた。
くわしく読む →こども食堂
Children’s Cafeteria地域で、子どもに食と居場所を差し出す
地域住民が子どもに無料または低額で食事と居場所を提供する取り組み。貧困対策にとどまらず、世代を超えた地域の交流拠点として全国に広がった。
くわしく読む →SOCIAL DESIGN, EMBODIED ── 身体から始まる社会デザイン
社会を動かしたのは制度ではなく、人の身体だった。
社会デザインの最小単位は、共に立つ身体である。
一本の歯は、身体から始まる社会デザインの実験装置。
全国高校生マイプロジェクト
My Project for High School Students『自分ごと』の行動を、学びの中心に置く
カタリバなどが支える、高校生が身近な課題や関心を起点に自らプロジェクトを立ち上げ実践する学びの場・全国大会。「やりたい」から始まる主体的な学びを全国に広げた。
くわしく読む →Learning for All(李炯植)
Learning for All子どもの貧困に、学習支援と居場所で挑む
李炯植らが率いる認定NPO。困難を抱える子どもに、学習支援や居場所を無償で届け、地域で子どもを支える仕組みづくりと政策提言にも取り組む。
くわしく読む →N高等学校
N High Schoolネットを基盤にした、新しいかたちの高校
角川ドワンゴが設立した広域通信制高校。インターネットを活用した学びと、生徒が自分のペースや関心に応じて学べる仕組みで、不登校や多様な事情のある若者の選択肢を広げた。
くわしく読む →地域みらい留学
Chiiki Mirai Ryugaku都市の高校生が、地方の高校へ進学する
隠岐島前の高校魅力化を源流に、都市部の中学生が地方の高校へ越境入学する仕組み。多様な環境での学びと、地域の高校存続の双方を支える全国ネットワークへ育った。
くわしく読む →探究学習
Inquiry-Based Learning答えのない問いに、自ら向かう学び
教科書の正解を覚えるのでなく、自ら問いを立て、調べ、考え、表現する学びの潮流。高校の『総合的な探究の時間』などを通じ、地域や社会の課題に取り組む学びとして広がった。
くわしく読む →綾町(自然生態系農業)
Aya Town照葉樹林とともに、有機農業のまちを育てる
宮崎県綾町は、照葉樹林の保全と一体で『自然生態系農業』の条例を定め、有機農業のまちづくりを進めた。環境保全と農業・暮らしを結ぶ先駆的な自治体となった。
くわしく読む →パーマカルチャー・センター・ジャパン
Permaculture Center Japan自給と循環の暮らしを、設計して学ぶ
設楽清和らが1996年、神奈川・藤野に設立。オーストラリア発の『パーマカルチャー(永続的な農と暮らしの設計)』を日本型に翻訳し、国内で唯一デザイナー資格を学べる拠点として、多くの実践者を育ててきた。
くわしく読む →地域通貨(エコマネー)
Community Currency地域の中で循環する、もう一つのお金
加藤敏春らが広めた、特定の地域やコミュニティの中だけで使える通貨の仕組み。お金では測りにくい助け合いやつながりを可視化し、地域内の循環を生もうとした。
くわしく読む →ナマケモノ倶楽部 / 辻信一
Sloth Clubナマケモノに学ぶ『スロー』な生き方
文化人類学者・辻信一らが1999年に設立した環境=文化NGO。中南米のナマケモノの低エネルギーで共生的な生き方をヒントに『スローライフ』を提唱。フェアトレードや脱開発の思想を日本に広めた。
くわしく読む →上勝町ゼロ・ウェイスト宣言
Kamikatsu Zero Waste Declarationごみ焼却ゼロを、自治体として宣言する
徳島県上勝町が日本の自治体で初めて掲げた、2020年までに焼却・埋立をなくす目標。住民が13品目45分別で資源を回し、ごみそのものを出さない暮らしへの転換を進めた。
くわしく読む →100万人のキャンドルナイト
Candle Nightでんきを消して、スローな夜を
2003年に大地を守る会の呼びかけで始まった運動。夏至と冬至の夜8時から10時、電気を消してろうそくで過ごす。エネルギーと暮らしを各自が考える『ゆるやかな運動』として全国に広がった。
くわしく読む →大崎町(鹿児島・リサイクル)
Osaki Town Recycling焼却炉を持たず、分別で資源を回す町
鹿児島県大崎町は、焼却施設に頼らず徹底した分別とリサイクルで、全国トップ級の資源化率を長年維持。住民・行政・企業の協働による『大崎リサイクルシステム』として国内外から注目される。
くわしく読む →枝廣淳子
Junko Edahiroシステム思考で、持続可能性と地域の未来を描く
環境ジャーナリスト・翻訳者。『不都合な真実』翻訳などで知られ、システム思考やシナリオプランニングを用いた合意形成・場づくりを企業や自治体(海士町など)で数多く担った。
くわしく読む →more trees / 坂本龍一
more trees音楽家が始めた、森と人をつなぐ森林保全
音楽家・坂本龍一が発起人となった森林保全団体。国内外で森を育て、カーボンオフセットや木材の活用を通じて、都市と森の循環を取り戻す取り組みを進めた。
くわしく読む →下川町(森林×SDGs)
Shimokawa Town森を循環させ、持続可能な町をつくる
北海道下川町は、森林を植えて伐って使い育て直す循環と、木質バイオマスによるエネルギー自給を軸にまちづくりを進めた。SDGs未来都市・環境モデル都市として知られる。
くわしく読む →トランジション・タウン藤野
Transition Town Fujino石油に頼らない暮らしへ、町ぐるみで移行
榎本英剛が英国の運動を持ち帰り、2008年に神奈川・藤野(現相模原市)で始めた日本初のトランジション・タウン。地域通貨や『藤野電力』など、住民が楽しみながらエネルギーと暮らしの自立へ移行する実践。
くわしく読む →ナカダイ / モノファクトリー
Nakadai / Monofactory『捨て方をデザインする』産業廃棄物の再発見
産業廃棄物処理を営むナカダイが、廃棄物を素材として見立て直し、リユース・リマテリアル化を進める『モノファクトリー』を展開。捨てられる物に新たな使い道を与えた。
くわしく読む →みんな電力 / UPDATER
Minna Denryoku / UPDATER『顔の見える電力』——どの発電所か選んで買う
電力の作り手(再エネ発電所)を顔の見える形で示し、消費者が応援したい電源を選んで買える仕組みを構築。エネルギーに「誰から買うか」という関係性を持ち込んだ。
くわしく読む →グッドライフアワード
Good Life Award『環境と社会によい暮らし』を、大臣が表彰
環境省が2013年に始めた表彰制度。企業・学校・NPO・自治体・個人を問わず、環境と社会によい活動を募り『環境大臣賞』として表彰。SDGsを体現する草の根の実践を可視化し、つなぐ場をつくっている。
くわしく読む →読谷やちむんの里
Yomitan Yachimun Village陶工が集い、共同の窯で焼物文化を守る
沖縄県読谷村で、陶芸家たちが共同の登り窯を中心に工房を集めた焼物(やちむん)の里。伝統の技を受け継ぎながら、村の産業と文化観光の核を育てた。
くわしく読む →三州足助屋敷
Sanshu Asuke Yashiki手仕事が生きている、暮らしの博物館
愛知県豊田市足助で、藁細工・機織り・鍛冶など昔の手仕事を職人が実演しながら受け継ぐ『生きた民俗博物館』。失われゆく暮らしの技を、見せ・伝え・売る形で残した。
くわしく読む →D&DEPARTMENT / ナガオカケンメイ
D&DEPARTMENT / Kenmei Nagaoka『ロングライフデザイン』——長く愛される物を伝える
ナガオカケンメイが始めた、流行に左右されず長く使われる物を選び伝える活動と店舗。47都道府県それぞれの『らしさ』を発掘する d47 など、地域に根ざしたデザインの見方を広めた。
くわしく読む →中川政七商店 / 中川淳
Nakagawa Masashichi Shoten『日本の工芸を元気にする!』を掲げる地場産業の再生
奈良の麻織物に始まる老舗の十三代・中川淳(中川政七)が、自社の再生で得た知見をもとに、衰退する各地の工芸メーカーをブランディング・経営支援する事業を確立。産地全体の再生に取り組む。
くわしく読む →石巻工房
Ishinomaki Laboratory震災のDIYから生まれた、世界に届く家具
東日本大震災後の宮城県石巻で、住民が自ら家具を作る場として始まった『メイド・イン・石巻』のものづくり。シンプルで頑丈な家具づくりは、世界のデザイン市場へと広がった。
くわしく読む →セメントプロデュースデザイン(金谷勉)
Cement Produce Design中小の町工場と、売れるものづくりをつなぐ
金谷勉らが、各地の中小製造業・職人とデザインを結びつけ、技術を活かした自社商品や販路づくりを支援。下請けに留まりがちな町工場が、自ら市場に立つ手助けをした。
くわしく読む →うなぎの寝床 / 白水高広
Unagi no Nedoko / Takahiro Shiramizu『地域文化商社』——産地のものを正しく届ける
福岡県八女で白水高広らが営む、地域の作り手と消費者をつなぐ『地域文化商社』。久留米絣のもんぺなどを通じ、産地の背景ごと商品を伝え、地場産業の経済を回す。
くわしく読む →ファクトリエ / 山田敏夫
Factelier / Toshio Yamada『語れる工場』——国内縫製の価値を直接届ける
山田敏夫が創業。国内の優れた縫製工場と組み、工場名を明示して適正価格で衣服を届けるブランド。下請けに留まりがちな国内工場に、誇りと持続性をもたらそうとする。
くわしく読む →燕三条 工場の祭典
Tsubame-Sanjo Factory Festival産地を開いて見せる、オープンファクトリー
新潟県の金属加工の集積地・燕三条で、ふだん閉じている工場群を一斉に開放し、来訪者がものづくりの現場を体感できるようにした催し。各地のオープンファクトリーの先駆となった。
くわしく読む →RENEW(鯖江)
RENEW眼鏡・漆器の産地をめぐる、開かれた工房見学
福井県鯖江・越前で、眼鏡・漆器・和紙などの工房を開放し、来訪者が作り手と出会い体験できる催し。産地の担い手育成と関係人口づくりにつながった。
くわしく読む →ヒダクマ / FabCafe Hida
Hidakuma / FabCafe Hida広葉樹の森と、デジタルファブをつなぐ
岐阜県飛騨で、地域の広葉樹資源と職人技を、デジタル工作機械と設計で結びつける拠点。森・職人・つくり手を媒介し、地域の木と人を新しいものづくりへ開いた。
くわしく読む →暮しの手帖 / 花森安治
Kurashi no Techo広告を載せず、商品を本気でテストした雑誌
花森安治と大橋鎭子が1948年に創刊。戦争への反省から『一人ひとりの暮らしを大切にする』ことを掲げ、広告を一切載せず、企業に忖度しない『商品テスト』で生活者の側に立った。消費者運動の源流のひとつ。
くわしく読む →ソトコト / 指出一正
Sotokoto / Kazumasa Sashideローカルと関係人口を伝える、社会派の雑誌
指出一正が編集長を務める雑誌。エコやロハスから、地域・ローカル・関係人口へとテーマを広げ、地方で軽やかに活動する人々を紹介し、移住・関わりの裾野を広げた。
くわしく読む →みんなの経済新聞ネットワーク
Minkei Networkまちの経済・文化を、地域の手で伝える
シブヤ経済新聞を皮切りに西樹らが広げた、各地域のニュースをその地の担い手が発信するローカルメディアのネットワーク。まちの小さな動きを可視化し、地域の関心を育てた。
くわしく読む →greenz.jp / 鈴木菜央
greenz.jp / Nao Suzuki『ほしい未来は、つくろう』——実践を伝える場
鈴木菜央らが立ち上げたウェブマガジン。日本と世界のソーシャルデザインや市民の実践を作り手の視点から伝え、読者を担い手へと誘った。書籍『日本をソーシャルデザインする』も編んだ。
くわしく読む →シブヤ大学 / 左京泰明
Shibuya Universityまちぜんぶがキャンパスになる、生涯学習の場
左京泰明らが始めた、地域そのものを学びの場とする市民大学。誰もが先生にも生徒にもなれる講座を街なかで開き、学びを通じて住民のつながりと地域参加を生んだ。各地の姉妹校も生まれた。
くわしく読む →日本仕事百貨 / ナカムラケンタ
Nippon no Shigoto Hyakka『生きるように働く』仕事との出会いをつくる
ナカムラケンタが始めた求人サイト。条件でなく仕事の背景や想いを丁寧に綴り、働く人と仕事の幸せな出会いを生む。地域や小さな事業の担い手探しにも貢献した。
くわしく読む →リディラバ(安部敏樹)
Ridilover社会課題の現場を旅し、無関心を打ち破る
安部敏樹らが立ち上げた、社会課題の現場をめぐるスタディツアーやメディアを運営する組織。『社会の無関心の打破』を掲げ、課題と人々をつなぐ入口をつくる。
くわしく読む →くまモン(熊本)
Kumamon無料開放で、地域に経済を呼び込むキャラ戦略
熊本県のPRキャラクター。利用料を取らず使用を広く開放する戦略で全国的な人気を獲得し、県産品の売上や認知度の向上という大きな経済波及効果を生んだ。
くわしく読む →コロカル(colocal)
colocal『ローカルは、おもしろい』を伝えるウェブ誌
マガジンハウスが2012年に創刊したウェブマガジン。地域の暮らし・生業・工芸・食・アートを都市的な編集力で伝え、移住や地域の担い手づくりへの関心を広げた。紙でなくウェブ発の地域メディアの先駆。
くわしく読む →TURNS(ターンズ)
TURNS『住むなら、地方がおもしろい』
震災後の2012年に創刊された季刊誌(第一プログレス)。地方の暮らし・仕事・人を紹介し、移住や地域との関わり方、受け入れ制度や起業のノウハウまでを伝える。地方移住ブームを支えたメディアのひとつ。
くわしく読む →Code for Japan / 関治之
Code for Japan / Hal Seki『ともに考え、ともにつくる』市民の技術
関治之らが立ち上げたシビックテックのコミュニティ。市民と技術者・行政が協働し、オープンデータやアプリで地域課題を解決する。各地のCode for ◯◯のネットワークを育てた。
くわしく読む →カマコン(面白法人カヤック)
Kamaconまちを良くするアイデアを、みんなでブレスト
鎌倉発の、地域を良くしたい人が集まりアイデアを出し合い『自分ごと』として応援し合う場。面白法人カヤックらが起点となり、各地に同様のローカルな会議が広がった。
くわしく読む →NoMaps(札幌)
NoMapsクリエイティブと事業が交わる、北の祭典
札幌で開かれる、テクノロジー・クリエイティブ・ビジネスを横断するカンファレンス&イベント。新しいアイデアや事業の芽が出会い育つ、北海道発の創造の場として続く。
くわしく読む →グッドデザイン賞(地域・社会領域)
Good Design Award社会的な取り組みを『デザイン』として評価する
日本デザイン振興会が運営する総合的なデザイン賞。近年は工業製品だけでなく、コミュニティ・地域・福祉・仕組みといった社会的な取り組みを広く評価し、ソーシャルデザインの可視化に寄与している。
くわしく読む →道の駅
Michi-no-Eki沿道に、地域の交流と物産の拠点をつくる
国の制度として始まった、幹線道路沿いの休憩・情報・地域連携の拠点。地場産品の直売や観光案内を通じて、地産地消と地域の交流を全国で支える装置となった。
くわしく読む →ボランティア元年(1995)
Year One of Volunteering阪神・淡路大震災が開いた、市民活動の扉
1995年の阪神・淡路大震災で延べ百万人を超す市民が被災地に駆けつけたことから、この年は「ボランティア元年」と呼ばれる。後のNPO法制定や市民セクター拡大の起点となった。
くわしく読む →武蔵野市ムーバス(コミュニティバス)
Musashino Mu-bus高齢者や歩行者の足を、小型バスで支える
東京都武蔵野市が始めた、狭い道も走る小型のコミュニティバス。100円・きめ細かな停留所で高齢者らの移動を支え、全国のコミュニティバス普及の先駆けとなった。
くわしく読む →特定非営利活動促進法(NPO法)
NPO Law市民活動に、法人格という土台を与えた
ボランティア団体など市民の非営利活動が法人格を得られるようにした法律。社会課題に取り組む民間の主体が、契約や雇用を担える存在として制度的に位置づけられた。
くわしく読む →富山市コンパクトシティ(森雅志・LRT)
Toyama Compact City公共交通を軸にした『串と団子』のまち
富山市が森雅志市長のもとで進めた、次世代型路面電車(LRT)など公共交通の軸(串)に居住や機能を集める(団子)集約型まちづくり。拡散した都市を持続可能な形へ転換した。
くわしく読む →ふるさと納税
Furusato Nozei地域を選んで支える、寄付と返礼の仕組み
個人が応援したい自治体に寄付し、税の控除と地域の返礼品を受けられる制度。返礼品競争などの課題を伴いつつ、都市から地方へ資金と関心を動かす回路となった。
くわしく読む →子どもの貧困対策推進法
Child Poverty Countermeasures Act子どもの未来を、生まれた環境で左右させない
子どもの貧困率が過去最悪を更新するなか、与野党一致の議員立法で2013年に成立、2014年施行。貧困の連鎖を断ち、教育の機会均等を図ることを国の責務とした。こども食堂や学習支援の広がりを後押しした。
くわしく読む →休眠預金等活用法
Dormant Deposits Utilization Act眠ったお金を、民間の公益活動へ
2016年成立。10年以上動きのない休眠預金を、子ども・若者支援、生活困難者支援、地域活性化の三分野の民間公益活動に活用する仕組み。2019年からJANPIAを通じた資金分配が始まった。
くわしく読む →ソーシャル・インパクト・ボンド(日本)
Social Impact Bond Japan成果が出たぶんだけ、行政が支払う
民間資金で社会的事業を実施し、成果に応じて行政が対価を払う官民連携の仕組み。日本では2015年の横須賀パイロットを経て、2017年に八王子市(がん検診)・神戸市(糖尿病重症化予防)で本格導入された。
くわしく読む →デザイン経営宣言(2018)
Design-Driven Management Declarationデザインを、経営の中心に据えよという宣言
経済産業省・特許庁がまとめた提言。デザインをブランド構築とイノベーションの源泉と位置づけ、企業経営の中核に据えることを促した。社会的価値とデザインを結ぶ政策的後押しとなった。
くわしく読む →SDGs未来都市
SDGs Future City自治体のSDGsを、先進モデルとして後押し
国が、SDGsの理念に沿った持続可能なまちづくりに取り組む自治体を選定・支援する制度。環境・経済・社会の統合的な地域づくりを、全国の自治体に広げる枠組みとなった。
くわしく読む →宮沢賢治(羅須地人協会)
Kenji Miyazawa『農民芸術概論』——農と芸術が一つになる暮らし
詩人・童話作家。岩手で羅須地人協会を開き、農民とともに科学・芸術・信仰を生活に結びつけようとした。理想郷イーハトーブを描き、農と表現の融合を構想した。
くわしく読む →石牟礼道子『苦海浄土』と水俣
Kugai Jodo / Minamata公害の極限を、命の言葉として記録する
熊本・水俣の公害(水俣病)と、その患者・地域の苦しみを、石牟礼道子が文学として記録した。経済成長の影で失われる命と暮らしを、社会に深く問うた。
くわしく読む →利賀・SCOT(鈴木忠志)
Toga / SCOT山あいの村を、世界演劇の拠点にする
演出家・鈴木忠志が富山県利賀村に拠点を移し、合掌造りを劇場に世界的な演劇活動を展開。過疎の山村を国際的な舞台芸術の発信地へと変えた、文化による地域づくりの先駆。
くわしく読む →富良野塾(倉本聰)
Furano Juku自然の中で、表現と暮らしを学ぶ私塾
脚本家・倉本聰が北海道富良野に開いた、俳優・脚本家志望者が農作業と自給自足をしながら表現を学ぶ私塾。自然と人間、暮らしと創作の関係を問うた。
くわしく読む →ベネッセアートサイト直島 / 福武總一郎
Benesse Art Site Naoshima産業廃棄物の島を、現代アートの聖地に
福武總一郎(ベネッセ)と安藤忠雄が長く取り組む、香川県直島を中心とした現代美術の島づくり。地中美術館や家プロジェクトを通じ、自然・建築・アートと島の暮らしを一体に編んだ。
くわしく読む →取手アートプロジェクト
Toride Art Project大学・市民・行政が組む、まちのアート
茨城県取手市で、東京藝術大学・市民・行政が協働して続けるアートプロジェクト。展示にとどまらず、空き家活用やケアとアートなど、地域の暮らしに芸術を編み込んできた。
くわしく読む →大地の芸術祭 越後妻有 / 北川フラム
Echigo-Tsumari Art Field過疎の里山を、世界の芸術で結び直す
北川フラムが総合ディレクターを務める、新潟・越後妻有の広大な里山を舞台にした国際芸術祭。過疎・高齢の集落に世界の作家を招き、土地・住民・来訪者を結び直す芸術祭の型を作った。
くわしく読む →せんだいメディアテーク
Sendai Mediatheque『チューブ』が貫く、開かれた知の広場
2001年開館の仙台市の公共文化施設。伊東豊雄の設計で、らせん状の鉄柱『チューブ』が各階を貫く。図書館・ギャラリー・スタジオを併せ、市民の表現と学びを支える新しい公共空間を示した。
くわしく読む →山口情報芸術センター(YCAM)
YCAMメディアアートと市民が共に創る公共施設
山口市の文化施設。最先端のメディアアートの制作・発表に加え、技術を市民やこどもに開くワークショップや教育普及を重ね、地方都市から創造と学びの拠点として発信を続ける。
くわしく読む →ココルーム / 上田假奈代
Cocoroom / Kanayo Ueda寄せ場のまちで、表現とケアの居場所を
詩人・上田假奈代が大阪・釜ヶ崎で営む喫茶店兼ゲストハウス兼表現の場。日雇い労働者の高齢化が進むまちで、詩や対話を通じて人と人がつながる居場所をつくっている。
くわしく読む →金沢21世紀美術館
21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawaまちに開かれた、まるい現代美術館
石川県金沢市の円形・全方位ガラス張りの現代美術館。無料で過ごせる交流ゾーンを広く設け、敷居を下げて市民と観光客を呼び込み、まちなかの賑わいと文化を両立させた。
くわしく読む →BEPPU PROJECT / 山出淳也
BEPPU PROJECT / Junya Yamaide温泉地・別府を、現代アートで開いていく
山出淳也が立ち上げた、大分・別府を拠点とするアートNPO。『混浴温泉世界』などの芸術祭を通じ、地方都市の日常に現代アートを織り込み、まちと人の関係を更新した。
くわしく読む →モエレ沼公園(イサム・ノグチ)
Moerenuma Parkごみ処理場跡を、彫刻のような公園に変える
札幌市が、廃棄物処理場の跡地を彫刻家イサム・ノグチの設計で大地の芸術作品のような公園として再生。負の土地を、市民が憩い遊ぶ文化的な空間へと転換した。
くわしく読む →黄金町(アートによるまち再生)
Koganecho負の歴史を抱えたまちを、アートで開き直す
横浜市の黄金町で、かつての違法な歓楽街を、アーティストの活動拠点やギャラリーへと転換。芸術を介して地域の安全と文化、新しい人の流れを取り戻した。
くわしく読む →瀬戸内国際芸術祭
Setouchi Triennale『海の復権』——島々を現代美術で甦らせる
香川・直島ほか瀬戸内の島々を舞台に、北川フラムらが手がける芸術祭。過疎と高齢化が進む島に現代アートと来訪者を呼び込み、島の暮らしと誇りを取り戻す試み。
くわしく読む →3331 Arts Chiyoda(中村政人)
3331 Arts Chiyoda廃校を、まちに開かれたアートの拠点に
中村政人らが、東京・千代田の旧中学校を改修して開いたアートセンター。ギャラリー・工房・カフェ・地域活動が交わり、廃校を地域とアートをつなぐ場へと再生した。
くわしく読む →石川理紀之助
Rikinosuke Ishikawa貧農と寝起きをともにした『聖農』
明治の秋田の老農・農業指導者。1878年に種子交換会(現在の種苗交換会の前身)を起こし、自ら粗末な小屋で貧農生活を実践しながら、土壌から生活まで調べ尽くす『適産調』で各地の農村を救済した。
くわしく読む →日本有機農業研究会
Japan Organic Agriculture Assoc.作り手と食べ手が直接結ぶ『提携』
一楽照雄らが1971年に設立。環境を壊さず健康な食を作る有機農業を、生産者と消費者が直接結ぶ『産消提携(テイケイ)』を土台に広めた。1978年の『提携の10原則』は、世界のCSA・産直の源流となった。
くわしく読む →福岡正信
Masanobu Fukuoka『わら一本の革命』——耕さない自然農法
愛媛の農学者・思想家。耕さず、肥料も農薬も使わず、自然の力に委ねる自然農法を実践し『わら一本の革命』を著した。近代農業のあり方を根底から問い、世界に影響を与えた。
くわしく読む →大地を守る会(藤田和芳)
Daichi wo Mamoru Kai有機農業の産直で、作り手と食べ手を結ぶ
藤田和芳らが始めた、有機・無農薬の農産物を生産者から消費者へ直接届ける産直運動の草分け。安全な食と、それを支える農のあり方を、流通の仕組みから変えようとした。
くわしく読む →馬路村ゆず(農協ブランド)
Umaji Village Yuzu過疎の村の農協が、ゆずで全国に届く
高知県馬路村の農協が、地域のゆずを『ごっくん馬路村』などの加工品にして全国へ販売。小さな過疎の村が、素材のブランド化で経済と雇用と誇りを生んだ。
くわしく読む →セカンドハーベスト・ジャパン
Second Harvest Japan余る食と、足りない人をつなぐフードバンク
チャールズ・マクジルトンらが設立した日本のフードバンクの草分け。まだ食べられるのに廃棄される食品を企業から預かり、必要とする人や施設へ届ける。食品ロスと貧困を同時に橋渡しする。
くわしく読む →食育基本法(2005)
Basic Act on Shokuiku食を通じた学びを、社会の基盤に位置づける
食に関する知識と選ぶ力を育み、健全な食生活を実践できる人を育てることを目指して制定された法律。学校・地域・家庭での食育を後押しし、食と農・健康・文化を結ぶ取り組みを広げた。
くわしく読む →四万十ドラマ(畦地履正)
Shimanto Drama『ローカル×ローカル』で地域資源を商品に
高知県の四万十川流域で、畦地履正らが地域の素材を活かした商品(しまんと地栗、新聞バッグ等)を展開。地域と地域を結ぶ『ローカル×ローカル』を掲げ、流域経済を回した。
くわしく読む →マイファーム(西辻一真)
MyFarm耕作放棄地を、誰もが耕せる体験農園に
西辻一真が創業。使われなくなった農地を、初心者でも野菜づくりを楽しめる体験農園として再生し、農と人をつなぐ。『自産自消』を掲げ、農業の担い手育成にも取り組む。
くわしく読む →周防大島ジャムズガーデン(松嶋匡史)
Suo-Oshima Jam’s Garden島の果実を、手づくりジャムで価値に変える
山口県周防大島で、松嶋匡史らが島の柑橘や果実を使った手づくりジャムの工房・店を営む。離島の素材と暮らしを商品にし、Uターン・移住の受け皿にもなった。
くわしく読む →邑南町(A級グルメ)
Onan Town『A級グルメ』で、田舎に人と仕事を呼ぶ
島根県邑南町が掲げた、地元食材を最高の料理として味わう『A級グルメ』のまちづくり。料理人を育てる『耕すシェフ』事業などで、定住と地域経済を生んだ。
くわしく読む →食べる通信 / 高橋博之
Taberu Tsushin / Hiroyuki Takahashi食べ物が付いてくる、生産者を伝える情報誌
高橋博之が東北で創刊した、特集した食材が現物で届く『食べ物付き情報誌』。作り手の物語とともに食べることで、生産者と消費者を直接つなぎ、各地の食べる通信へ広がった。
くわしく読む →ポケットマルシェ
Pocket Marche生産者から直接買える、産直のプラットフォーム
高橋博之らが立ち上げた、農家・漁師が消費者に直接食材を販売できるアプリ。やりとりを通じて作り手と買い手が顔の見える関係を結び、災害時の支援にも機能した。
くわしく読む →TABETE / コークッキング
TABETE / CoCooking廃棄寸前の食を、買い手とつないで救う
川越一磨らが運営する、店で売れ残り廃棄されそうな食事を消費者がお得に購入できるフードシェアリングの仕組み。食品ロスの削減を、店と客の双方に得な形で実装した。
くわしく読む →日本理化学工業
Nihon Rikagaku Industry『働く幸せ』を、知的障害者とともに半世紀
ダストレスチョークのメーカー。1959年に近隣養護学校の依頼で知的障害者を雇用し、1975年に川崎で国内初の重度障害者モデル工場を開設。色分けなどの工夫で、社員の約7割が障害者という会社をつくった。
くわしく読む →点字ブロック / 三宅精一
Tactile Paving / Seiichi Miyake視覚障害者の足もとを守る、日本生まれの発明
岡山の三宅精一が世界で初めて考案・敷設した視覚障害者誘導用ブロック。足裏と白杖で進む方向や危険を伝える線状・点状の突起は、いまや世界中の駅や歩道で使われる標準となった。
くわしく読む →エイブル・アート・ムーブメント(播磨靖夫)
Able Art Movement障害のある人の表現を、芸術として解き放つ
播磨靖夫らが提唱した、障害のある人の創作を『可能性の芸術(エイブル・アート)』として社会に開く運動。福祉の枠を超え、表現の価値そのものから障害を捉え直した。
くわしく読む →ダイアログ・イン・ザ・ダーク
Dialogue in the Dark暗闇で、視覚障害者が案内役になる体験
完全な暗闇の空間を、視覚障害者のアテンドで歩く体験型ワークショップ。見えないことで開かれる感覚と対話を通じ、障害や多様性への見方を体験的に問い直す。
くわしく読む →難民支援協会(JAR)
Japan Association for Refugees日本に逃れた難民に、法的支援という命綱を
日本の難民申請者の過酷な境遇を知った人々が1999年に設立。弁護士と連携した法的支援を軸に、来日直後の生活支援から就労・定住までを伴走する。日本の乏しい難民保護を、民間から補い続けてきた草分け。
くわしく読む →ユニバーサルデザイン(日本の展開)
Universal Design (Japan)特別扱いでなく、最初から多くの人が使える設計
年齢・障害・状況に関わらず、できるだけ多くの人がそのまま使えるよう最初から設計する考え方。日本では公共施設・製品・サービスに広く取り入れられ、まちづくりの基準を変えた。
くわしく読む →育て上げネット / 工藤啓
Sodateage Net働きづらい若者に、もう一度『働く』を
工藤啓が2001年に設立(2004年NPO法人化)。ニートや引きこもりなど、働くことに困難を抱える若者の就労を、伴走支援や職業訓練で支える。若者と社会の接点を作り直す中間支援を担ってきた。
くわしく読む →日本ブラインドサッカー協会
Japan Blind Football Association見えなくてもできる——混ざり合うスポーツ
視覚障害の有無に関わらず楽しめるブラインドサッカーを普及。競技の振興だけでなく、晴眼者と視覚障害者が『混ざる』体験を学校や企業に届け、共生の文化を育てている。
くわしく読む →ボーダレス・アートミュージアム NO-MA
Borderless Art Museum NO-MA障害のある人の表現を、『アート』として並べる
2004年、滋賀・近江八幡の町家を改装して開館。障害のある人によるアール・ブリュットと現代美術を『ボーダレス』に並べて展示する。社会福祉法人グローが運営し、福祉とアートの境界を問い直す。
くわしく読む →ミライロ / 垣内俊哉
Mirairo / Toshiya Kakiuchi『バリアバリュー』——障害を価値に変える
車椅子ユーザーの垣内俊哉らが創業。当事者の視点を活かしたユニバーサルデザインのコンサルや、障害者手帳アプリ『ミライロID』などを通じ、障害を弱みでなく価値として事業化した。
くわしく読む →シュアール(大木洵人)
ShuR手話とテクノロジーで、言葉の壁を越える
大木洵人らが、遠隔手話通訳サービスや手話の動画辞典などを開発。テクノロジーで聴覚障害者と社会をつなぎ、手話を『使える言語インフラ』として広げようとした。
くわしく読む →ReBit(薬師実芳)
ReBitLGBTQの子ども・若者が、自分らしく育つ社会へ
薬師実芳らが設立した認定NPO。LGBTQの子ども・若者の安心な居場所づくりや、学校・企業への教育を通じて、性のあり方で困らずに生きられる社会をめざす。
くわしく読む →世界ゆるスポーツ協会 / 澤田智洋
World Yuru Sports Association『スポーツ弱者をなくす』——勝てるのは誰でもいい
澤田智洋らが設立。年齢・性別・障害に関わらず誰もが勝ちうる新しいスポーツを次々に創作し、運動が苦手な人も楽しめる場をつくる。スポーツの設計から包摂を実現した。
くわしく読む →WELgee(渡部清花)
WELgee難民を『支援対象』でなく『力』として迎える
渡部清花らが設立。日本にいる難民の経験やスキルを活かし、企業への就労などを伴走支援する。難民を一方的な支援の対象でなく、社会の担い手として位置づけ直す。
くわしく読む →障害者差別解消法
Act for Eliminating Disability Discrimination『合理的配慮』を、社会の側の義務に
2013年成立、2016年施行。障害を理由とする不当な差別を禁じ、過重でない範囲での『合理的配慮』を求める。障害は本人でなく社会の側の障壁にあるという考えを制度化し、2024年には民間にも配慮を義務化した。
くわしく読む →ヘラルボニー / 松田崇弥・松田文登
HERALBONY『異彩を、放て。』——障害を欠落でなく違いとして
岩手県盛岡で双子の松田崇弥・松田文登が設立。知的障害のある作家のアートをデータ化してライセンスし、商品・空間・パッケージへ展開。福祉でなくビジネスとして、障害のイメージそのものを変えようとする。
くわしく読む →近江商人『三方よし』
Sanpo-yoshi売り手よし・買い手よし・世間よし——商いの三方よし
近江(滋賀)の商人が重んじた、自分と相手だけでなく社会全体の利益を考える商道徳。日本における社会的事業・CSRの精神的な源流とされる。
くわしく読む →二宮尊徳(報徳仕法)
Sontoku Ninomiya勤労・分度・推譲で、荒れた村を立て直す
江戸後期の農政家。荒廃した農村を、働き(勤労)・身の丈を知り(分度)・余りを次へ譲る(推譲)という報徳思想と具体的な仕法で再建した。各地の村おこしの原型。
くわしく読む →柳田國男(民俗学)
Kunio Yanagita名もなき人々(常民)の暮らしを学問にした
日本民俗学の創始者。エリートの歴史でなく、各地の「常民」の生活・信仰・習俗を記録・考察し、地域に根ざした暮らしを捉える視座を打ち立てた。
くわしく読む →民藝 / 柳宗悦
Mingei / Soetsu Yanagi無名の職人の日用品にこそ、健全な美が宿る
柳宗悦が起こした民藝運動。名もなき職人が作る日常の生活道具にこそ美があるとし「用の美」を唱えた。西洋近代の個人作家中心の美意識とは異なる、集団的・実用的な美を発見した。
くわしく読む →考現学 / 今和次郎
Kogengaku / Wajiro Konいまの暮らしを、そのまま観察し記録する
震災後の東京で、今和次郎が人々の服装・持ち物・住まいを徹底的に観察・記録する『考現学(モデルノロヂオ)』を創始。生活の現実をフィールドで捉える方法を生んだ。
くわしく読む →柳宗理
Sori Yanagi手の感覚から生まれる、用のための工業デザイン
柳宗悦の長男。バタフライスツールに代表されるように、図面より手による模型を重んじ、民藝の精神を近代の工業生産と結びつけた日本を代表するプロダクトデザイナー。
くわしく読む →KJ法 / 川喜田二郎
KJ Method / Jiro Kawakita断片的な情報から、意味と仮説を立ち上げる
文化人類学者・川喜田二郎が考案した発想法。フィールドで得た雑多な情報をカードに書き出し、関係づけてまとめ上げる。質的情報を構造化する方法として世界に広まった。
くわしく読む →梅棹忠夫
Tadao Umesao『知的生産の技術』——知を生む作法を民主化した
民族学者。カードによる情報整理など、誰もが知を生産するための技術と作法を平易に説いた。情報社会論の先駆でもあり、国立民族学博物館を構想・創設した。
くわしく読む →宇沢弘文(社会的共通資本)
Hirofumi Uzawa市場に委ねてはならない『社会的共通資本』
経済学者。自然環境・社会的インフラ・制度(教育・医療など)を、利潤追求の市場に委ねず社会が共同で管理すべき「社会的共通資本」として理論化した。
くわしく読む →吉本哲郎(水俣の地元学)
Tetsuro Yoshimoto公害のまちから生まれた、足元を調べる学び
熊本県水俣市の職員として、住民が自分の地域の自然・人・暮らしを調べ直す『地元学』を実践・体系化。水俣病を経た地域の再生を、足元の価値の再発見から進めた。
くわしく読む →結城登美雄(地元学)
Tomio Yuki足元の地域資源を、住民とともに見出す
民俗研究家。東北を歩き、住民自身が自分の地域の人・自然・暮らしの価値を調べ直す『地元学』を実践。『ないものねだり』でなく『あるもの探し』の地域づくりを説いた。
くわしく読む →ソーシャルデザイン(日本)
Social Design社会の課題そのものを、創造的に解決する
美しい物や売れる物でなく、地域・福祉・環境・教育といった社会の課題を、人々とともに創造的に解決していく営みとしてのデザイン。日本では2000年代以降に広く使われるようになった。
くわしく読む →issue+design / 筧裕介
issue+design / Yusuke Kakei社会課題に、デザインの創造力をかけ合わせる
筧裕介が立ち上げたプロジェクト。『震災+design』や地域の幸福度の可視化など、社会課題にデザインの創造性をかけ合わせて取り組み、市民参加のワークショップを各地で展開した。
くわしく読む →井庭崇
Takashi Ibaパターン・ランゲージで、経験の知を共有する
慶應SFCの研究者。建築家アレグザンダーのパターン・ランゲージを学びや対話・まちづくりに応用し、ラーニング・パターン等を制作。誰もが創造に参加する『創造社会』を構想する。
くわしく読む →パターン・ランゲージ(日本展開)
Pattern Language (Japan)うまくいく経験を、言葉にして手渡す
繰り返し現れる『良い形』を言葉のパターンとして記述し、共有・実践できるようにする方法。建築から出発し、日本では学び・対話・福祉・まちづくりなど人の営みの設計に広く応用された。
くわしく読む →今一生
Issho Kon『ソーシャルデザイン50の方法』で実践を編んだ
編集者・ライター。社会貢献やCSR、社会課題解決の事例を数多く集め『ソーシャルデザイン50の方法』などにまとめ、市民が動き出すための具体的な方法を広く伝えた。
くわしく読む →KIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)
KIITOデザイン都市・神戸の、創造の拠点
兵庫県神戸市が旧倉庫を活用して開いた、デザインと創造性で社会課題に取り組む拠点施設。市民・企業・行政が交わるプログラムを通じ、創造的なまちづくりを支える。
くわしく読む →東北芸術工科大学 コミュニティデザイン学科
Tohoku University of Art and Designコミュニティデザインを、大学で学ぶ
山形の私立芸術大学に置かれた、地域社会のつながりを設計する専門学科。山崎亮が学科長を務め、まちづくり・福祉・教育の現場で活きる人材を育てた。
くわしく読む →鞍田崇
Takashi Kurata民藝を『いとおしさ』として現代に問い直す
哲学者。民藝を懐古でなく、物との親密な関係(インティマシー=いとおしさ)という視点から現代に読み直し、暮らしと工芸の意味を問い続けている。
くわしく読む →FULL INDEX ── 全事例一覧
229件の事例を、名前からたどる
分野・時代・地域からの入口とは別に、全件を五十音順で並べています。探している事例の名前が分かっている場合は、ここから直接開けます。
- 100万人のキャンドルナイト
- 3331 Arts Chiyoda(中村政人)
- BEPPU PROJECT / 山出淳也
- Code for Japan / 関治之
- D&DEPARTMENT / ナガオカケンメイ
- ETIC.
- HAGISO / 宮崎晃吉
- Impact Hub Tokyo
- KIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)
- KJ法 / 川喜田二郎
- LITALICO / 長谷川敦弥
- Learning for All(李炯植)
- NPOグリーンバレー
- NoMaps(札幌)
- N高等学校
- READYFOR / 米良はるか
- RENEW(鯖江)
- ReBit(薬師実芳)
- SDGs未来都市
- SET(陸前高田)
- TABETE / コークッキング
- TABLE FOR TWO
- TURNS(ターンズ)
- WELgee(渡部清花)
- greenz.jp / 鈴木菜央
- issue+design / 筧裕介
- more trees / 坂本龍一
- あしなが育英会
- うなぎの寝床 / 白水高広
- うらほろスタイル(浦幌町)
- おてらおやつクラブ
- かものはしプロジェクト
- くまモン(熊本)
- ぐるんとびー(菅原健介)
- こども食堂
- せんだいメディアテーク
- ふるさと納税
- べてるの家
- みんなの経済新聞ネットワーク
- みんな電力 / UPDATER
- もやい / 湯浅誠
- やねだん(柳谷集落・豊重哲郎)
- アサダワタル
- エイブル・アート・ムーブメント(播磨靖夫)
- オガールプロジェクト(紫波町)
- カタリバ
- カマコン(面白法人カヤック)
- クロスフィールズ
- グッドデザイン賞(地域・社会領域)
- グッドライフアワード
- グラミン日本
- ココルーム / 上田假奈代
- コペルニク(中村俊裕)
- コミュニティデザイン(日本)
- コミュニティナース(矢田明子)
- コロカル(colocal)
- サービスグラント(プロボノ)
- シブヤ大学 / 左京泰明
- シュアール(大木洵人)
- スマイルズ / 遠山正道
- スワンベーカリー / 小倉昌男
- セカンドハーベスト・ジャパン
- セメントプロデュースデザイン(金谷勉)
- ソトコト / 指出一正
- ソーシャルデザイン(日本)
- ソーシャルファーム
- ソーシャルプロダクツ・アワード
- ソーシャル・インパクト・ボンド(日本)
- ダイアログ・イン・ザ・ダーク
- ツクルバ / co-ba
- テラ・ルネッサンス
- デザイン経営宣言(2018)
- トランジション・タウン藤野
- ナカダイ / モノファクトリー
- ナマケモノ倶楽部 / 辻信一
- ニセコ(国際リゾートのまちづくり)
- パターン・ランゲージ(日本展開)
- パーマカルチャー・センター・ジャパン
- ヒダクマ / FabCafe Hida
- ビッグイシュー日本
- ファクトリエ / 山田敏夫
- フェアトレードシティ(熊本)
- フローレンス / 駒崎弘樹
- ヘラルボニー / 松田崇弥・松田文登
- ベネッセアートサイト直島 / 福武總一郎
- ホームホスピス かあさんの家(市原美穂)
- ボランティア元年(1995)
- ボーダレス・アートミュージアム NO-MA
- ボーダレス・ジャパン / 田口一成
- ポケットマルシェ
- マイファーム(西辻一真)
- マギーズ東京
- マザーハウス / 山口絵理子
- ミライロ / 垣内俊哉
- モエレ沼公園(イサム・ノグチ)
- ヤマガタデザイン
- ユニバーサルデザイン(日本の展開)
- ユーグレナ / 出雲充
- リディラバ(安部敏樹)
- リノベーションスクール
- 一村一品運動(平松守彦)
- 三州足助屋敷
- 上勝町ゼロ・ウェイスト宣言
- 下川町(森林×SDGs)
- 世界ゆるスポーツ協会 / 澤田智洋
- 中川政七商店 / 中川淳
- 丹波篠山・NOTE(集落丸山)
- 久高島留学センター
- 二宮尊徳(報徳仕法)
- 五常・アンド・カンパニー / 慎泰俊
- 井庭崇
- 京町家まちづくりファンド
- 京都地域創造基金
- 今一生
- 休眠預金等活用法
- 全国高校生マイプロジェクト
- 共同募金(赤い羽根)
- 兼松佳宏(YOSH)
- 内子町(町並み保存)
- 利賀・SCOT(鈴木忠志)
- 半農半X
- 取手アートプロジェクト
- 吉本哲郎(水俣の地元学)
- 周防大島ジャムズガーデン(松嶋匡史)
- 四万十ドラマ(畦地履正)
- 地域おこし協力隊
- 地域みらい留学
- 地域通貨(エコマネー)
- 大南信也
- 大原孫三郎(社会事業・大原美術館)
- 大地の芸術祭 越後妻有 / 北川フラム
- 大地を守る会(藤田和芳)
- 大崎町(鹿児島・リサイクル)
- 大牟田市(認知症ケアコミュニティ)
- 女川町の復興(民間主導)
- 子どもの貧困対策推進法
- 宅老所よりあい(村瀬孝生)
- 宇沢弘文(社会的共通資本)
- 宮沢賢治(羅須地人協会)
- 富山市コンパクトシティ(森雅志・LRT)|ソーシャルデザインDB
- 富良野塾(倉本聰)
- 小値賀島(古民家ステイ)
- 小布施町(町並み修景)
- 尾道空き家再生プロジェクト
- 山内道雄
- 山口情報芸術センター(YCAM)
- 山古志(中越地震からの復興)
- 山室軍平(救世軍)
- 山崎亮 / studio-L
- 山村留学
- 山納洋 / common cafe
- 当事者研究
- 影山知明 / クルミドコーヒー
- 探究学習
- 放課後NPOアフタースクール
- 日本NPOセンター
- 日本ブラインドサッカー協会
- 日本仕事百貨 / ナカムラケンタ
- 日本有機農業研究会
- 日本理化学工業
- 旭山動物園(行動展示)
- 智頭町(百人委員会・森のようちえん)
- 暮しの手帖 / 花森安治
- 暮らしの保健室 / 秋山正子
- 有島武郎(狩太共生農団)
- 木下斉
- 東京コミュニティスクール
- 東京シューレ / 奥地圭子
- 東北芸術工科大学 コミュニティデザイン学科
- 東川町(写真の町)
- 枝廣淳子
- 柳宗理
- 柳田國男(民俗学)
- 梅棹忠夫
- 森のようちえん
- 横石知二
- 武蔵野市ムーバス(コミュニティバス)
- 民藝 / 柳宗悦
- 注文をまちがえる料理店
- 海士町(島根県・隠岐)
- 清水義次
- 渋沢栄一(道徳経済合一)
- 瀬戸内国際芸術祭
- 点字ブロック / 三宅精一
- 燕三条 工場の祭典
- 牧大介
- 特定非営利活動促進法(NPO法)
- 生活クラブ生活協同組合
- 田中元子 / グランドレベル
- 由布院温泉のまちづくり(中谷健太郎)
- 留岡幸助(北海道家庭学校)
- 白川郷の『結』
- 百年の森林構想(西粟倉村)
- 石井十次(岡山孤児院)
- 石川理紀之助
- 石巻工房
- 石牟礼道子『苦海浄土』と水俣
- 神山まるごと高専
- 福岡正信
- 紫牟田伸子
- 結城登美雄(地元学)
- 綾町(自然生態系農業)
- 羽根木プレーパーク(冒険遊び場)
- 考現学 / 今和次郎
- 育て上げネット / 工藤啓
- 葉っぱビジネス『彩(いろどり)』
- 西村佳哲
- 認知症カフェ(オレンジカフェ)
- 読谷やちむんの里
- 賀川豊彦(協同組合運動)
- 近江商人『三方よし』
- 道の駅
- 邑南町(A級グルメ)
- 里山資本主義
- 野口幽香(二葉幼稚園)
- 金沢21世紀美術館
- 関係人口
- 阿智村(日本一の星空)
- 障害者差別解消法
- 難民支援協会(JAR)
- 鞍田崇
- 食べる通信 / 高橋博之
- 食育基本法(2005)
- 馬場正尊 / Open A・公共R不動産|ソーシャルデザインDB
- 馬路村ゆず(農協ブランド)
- 高校魅力化プロジェクト
- 黄金町(アートによるまち再生)
- 黒壁(長浜)
- 黒川温泉(後藤哲也)
※ 分野からたどる/年表で見る/地域を深掘る の各ページもあわせてご利用ください。
TRANSFERABLE CULTURAL CAPITAL ── 転移する文化資本の実践
身体から始まる社会デザインの、最小単位。
一足を置いた場所から、共同体の身体文化が転移する。
家庭に、教室に、地域に。


