指導者の固有名が、
方法の固有名と一体化する。
駒澤大学駅伝部出身のランニング指導者、M高史さん。
「M高史さんに教わりに行く」ではなく、
「M高史さんの一本歯下駄指導を受けに行く」が成立した。
これは一本歯下駄GETTAインストラクター認定制度が
本来狙っているものの、最も鮮明な実例である。
秋田から姉妹で、盛岡まで来た。
「遠方から」が証明していること。
もともとM高史さんは、川内優輝選手をはじめとするトップランナーの「ものまね」を看板にする芸人であり、駒澤大学陸上競技部での競技経験を背景としたランニング指導者として、すでに各地のマラソン大会でゲストを務めるなど、確立されたキャリアを持っていた人物である。
ここに、一本歯下駄GETTAでの指導が乗った。SNSで継続的に発信を続けるうちに、ランニング界の中で「一本歯下駄での指導といえばM高史」というカテゴリーが定着し、いまでは遠方から指導を受けに来られる方が増えている。
先日も、盛岡出張のスケジュールに合わせて、秋田から姉妹で訪ねてこられた方がいた。近場ではなく、遠方から、わざわざ。これが今回ご紹介したい、最も大切な事実である。
表象の指導から、立ち現れの指導へ。
ランニング指導という方法は、もともと表象化されている。「正しいフォーム」「正しい着地」「正しいピッチ」。これらは図解できる。動画にできる。本に書ける。だから固有名から切り離して流通する。誰に習うかは比較で選べる。代替可能になる。
ところが、一本歯の上ではフォームは表象に乗らない。歯一本に体重が乗る瞬間、足裏から鳩尾までの直接応答以外のすべての回路が後退する。「正しい形」を頭で描いてその形に合わせて身体を動かす、というプロセスがそもそも成立しない。立ち現れているものを身体がそのまま処理するしかない。
このとき、M高史さんが伝えるものの本質が変わった。図解可能な「フォームの正解」ではなく、その人の身体の上で立ち上がっている、ある質が、媒体としての一本歯下駄を通して、参加者の身体にもう一度湧き上がる。
そして、ここから「遠方から」の意味が説明できる。表象として閉じる指導は、近場で代替できる。情報として等価なものが流通しているからだ。しかし、立ち現れの指導は代替できない。情報ではなく、身体に直接応答するものだから、その場に身体ごと行かないと受け取れない。秋田から姉妹で盛岡に動いた距離は、この代替不可能性の物理的な証明である。
ブルデューの文化資本論は文化資本を「蓄積される所有物」として描いた。学歴、資格、教養。持っている者と持っていない者を分け、不平等を再生産する装置として。だがM高史さんと一本歯下駄の現場で起きているのは、それではない。鳩尾から湧いた何かが、媒体を通って、他者の鳩尾にもう一度湧く。誰にも所有されない、その場に属する文化の運動。これを転移する文化資本と呼んでいる。
M高史さんが伝えているものは、
本やYouTubeでは届かない。
身体ごと受け取りに行かないと、転移しない。
あなたの既存のキャリアの上に、
一本歯下駄が乗る。
M高史さんは、一本歯下駄に出会ってから走り始めた人ではない。すでにランニング指導者という地盤があった上に、一本歯下駄が乗った。だから「M高史の一本歯下駄指導」という、新しい固有の方法が立ち上がったのである。
この構造は、ランニングに限らない。トレーナー、ピラティスインストラクター、ヨガ指導者、治療家、武道指導者、子ども向け運動指導者、舞踊指導者──既存の分野で身体を扱ってきたあらゆる固有名の上に、一本歯下駄は乗ることができる。乗った瞬間、その分野の指導は、表象に閉じない「立ち現れの指導」へと一段深まる。
つまり、認定を取得することは、新しい肩書を一つ増やすことではない。これまで積み上げてきた現場の上に、転移する文化資本の回路をもう一本通すことである。
指導者の固有名 × 一本歯下駄 =
あなただけの「方法の固有名」
三段階の認定制度。
入門から、伝承の担い手まで。
GETTAインストラクター認定は、資格を「発行」する制度ではない。一人ひとりの身体の上に「固有名と方法名が一体化した転移の場」が立ち上がるまでの、段階を伴った同行である。三つの段位を設けているのは、その同行のために必要だからだ。
オンラインまたは対面の三時間講座から始まる入門資格。一本歯下駄の上で何が起きるのか、その立ち現れを自分の身体で確認し、最低限の指導の文法を取得する。経験ゼロの方から受講可能。ピラティス・ヨガ等の解剖学的素地がある方は理論の吸収が滑らかになる。
入門資格取得後、二年以上の実践を経て進む上級段位。スポーツ選手の指導、イベントの共催、地域での教室開催、企業案件の単独受任が可能になる。表象の指導を一段抜け、参加者の身体に直接応答する指導文体を、自分の現場で運用できる段階。
S級審査の合格者に与えられる最上段位。講座を自ら開講する権利を持ち、次の指導者を育てる「伝承の担い手」として位置づけられる。M高史氏もここに含まれる。「○○の一本歯下駄指導」という固有名と方法名が一体化した場を、自分の現場で立ち上げている指導者たち。
取得後の継続学習環境。
全国230名超のネットワークと、共に進む。
三時間の入門講座で取得して終わり、ではない。取得後の継続学習環境のほうが本体である。週次の理論講座、月次の特別講師セッション、過去三百本超のアーカイブ、全国230名超のインストラクター・ネットワーク。これらが、一人ひとりの現場の質を、年単位で押し上げていく。
あなたの身体の上に、
固有の方法が立ち上がる。
M高史さんの「ランニング指導者」が「M高史の一本歯下駄指導」へと深まったように、
一本歯下駄GETTAインストラクターという立場は、新しい肩書を増やす制度ではない。
これまで積み上げてきた現場の上に、転移する文化資本の回路を一本通し、
指導者の固有名と方法の固有名を、もう一段深く結び直す制度である。
その同行を、合同会社GETTAプランニングが、三段階の認定と継続学習環境で受け持つ。
他の章も併読すると、
「資格選びの本当の物差し」が立ち上がる。
資格を「取る」のではなく、身体を醸す指導者になる。
一本歯下駄GETTAインストラクター。
兵庫医科大学との共同研究で実証されたエビデンスと、合同会社GETTAプランニング代表・宮崎要輔が20年以上の現場で構築した文化身体論。汎用トレーナー資格にはない独自メソッドを体系的に学び、47都道府県・230名超のネットワークと共に活動できる指導者認定制度です。
兵庫医科大学エビデンス
移動速度+15%、制動力−40%、推進力+32%、動作時間−0.10秒。査読を経た定量データに基づく独自メソッドを学べる。
HEEL LOADING × LIFT FORCE
二関節筋協調制御、脊髄CPG、多裂筋固有受容感覚に基づく基本動作。文化身体論の独自体系として汎用資格との差別化を実現。
230名超 × 47都道府県
取得後もコミュニティと継続研修で学び続けられる構造。教室開業・独立支援・年次研鑽プログラム完備。
資格の先にある「仕事」を知る、
姉妹図鑑シリーズ全15巻。
資格は通行手形。その先にある「仕事」の実像を知ることで、選ぶべき資格が変わる。スポーツ仕事図鑑シリーズは、身体に関わる国家資格・専門職15職種を、年収・実務・キャリアパス・世界比較まで網羅した姉妹ハブです。
PARENT HUBスポーツ仕事図鑑|全15巻 完結シリーズ
理学療法士から審判まで、スポーツに関わる15専門職の全体像を一望できる、合同会社GETTAプランニング編纂の総合ハブ。
資格を考える前に、自分の身体で確かめてほしい。
指導者として誰かの身体を扱う前に、自分の身体で確かめる。
そのための一足を、3段階のステップで提案する。


