ビジョントレーニング大図鑑見る力を、12の回路に分けて鍛える。眼球運動から脳の処理まで、一冊で。
- ビジョントレーニングとは、視力そのものではなく「見る力」を構成する眼球運動・視野・瞬間視・両眼視・視覚と身体の協応を、能力ごとに分けて鍛える訓練です。
- 1日5〜10分を毎日続けると早い人で1〜3か月で変化が出ます。首を動かさず眼だけで行うこと、立って行うことが条件です。
- この図鑑は「見る」「動かす」「脳」の12の能力に、子ども・高齢者・受験生・デスクワークの対象別5章と、野球・サッカー・ラケット競技・バスケットボール・ゴルフ・格闘技・陸上の競技別7章を加えた全24章です。それぞれに鍛え方、誤り、12週プロトコル、Q&Aがあります。
24の能力・対象・競技を、5部に分けて鍛える
第1部は入ってくる情報を増やす練習、第2部は眼を動かす制御の練習、第3部は頭と脳を含めた統合の練習、第4部は子ども・高齢者・受験生・デスクワークという対象別、第5部は野球・サッカー・ラケット競技・バスケットボール・ゴルフ・格闘技・陸上の競技別の実践です。上から順に読んでも、自分に近い章から入っても構いません。
スポーツビジョンの10の機能と、この図鑑の対応
スポーツビジョンの領域では、見る力を10前後の機能に分けて扱います。それぞれがこの図鑑のどの章にあたるかを示します。
| 機能 | 内容 | 本図鑑の章 |
|---|---|---|
| 静止視力 | 視力検査で測る基礎 | (眼科での矯正が前提) |
| 動体視力 | 動く対象の細部を見る | No.01 動体視力 |
| 眼球運動 | 視線を跳ばす・追う | No.05 サッケード/No.06 追従性眼球運動 |
| 周辺視・有効視野 | 中心を見たまま外側を取る | No.02 周辺視野 |
| 瞬間視 | 一瞬で読み取り覚える | No.03 瞬間視 |
| 眼と身体の協応 | 見てから動く | No.08 眼と手の協応/No.12 反応速度 |
| 深視力 | 距離と奥行きを判断する | No.04 深視力 |
| ピント調整・両眼のチームワーク | 近くと遠くを切り替える | No.07 輻輳・開散 |
| 視空間認知・注意 | どこに何があるかを保持する | No.11 デュアルタスク/No.10 アンチサッケード |
| 頭部運動下の視覚安定 | 動きながら見る | No.09 前庭動眼反射 |
眼が速くなったのではない。
眼と身体をつなぐ線が、太くなった。
視覚の訓練で変わるのは、網膜の性能ではありません。拾った信号が姿勢と動作に届くまでの経路です。だからこの図鑑のすべての章は、画面の前だけで完結させず、立った状態で、できれば足元が不安定な条件で行う設計になっています。足裏の一点に立つ確率共鳴の条件は、視覚系にとっても最も覚醒しやすい条件です。
1日8分、週6日の回し方
一度に全章をやる必要はありません。目的の違う章を混ぜないほうが伸びます。競技者向けの一例です。
| 曜日 | 章 | ねらい |
|---|---|---|
| 月 | No.09 前庭動眼反射 → No.06 追従 | 眼と頭の関係を整える |
| 火 | No.05 サッケード → No.10 アンチサッケード | 速さと、つられない力 |
| 水 | No.11 デュアルタスク | 身体を動かしながら頭を使う |
| 木 | No.02 周辺視野 → No.03 瞬間視 | 取る範囲と、一瞬の保持 |
| 金 | No.12 反応速度 → No.08 眼と手 | 判断を速く、動き始めを早く |
| 土 | No.01 動体視力 → No.04 深視力 → No.07 輻輳 | 見え方の総点検。数値を控える |
| 日 | 休み | 眼球を動かす筋も回復を要する |
ブラウザで動く練習ツール
登録もインストールも不要です。各章の練習は、以下のツールでそのまま行えます。ツールの練習を一本歯下駄GETTAの上で行う設計は、兵庫医科大学との共同研究で確認された動作速度15.1%の向上と反応時間0.10秒の短縮を、視覚の訓練に接続するためのものです。
SISTER ZUKAN脳トレーニング大図鑑|記憶・注意・抑制・小脳を14章で鍛えるビジョントレーニングのよくある質問
ビジョントレーニングとは何ですか
視力検査で測る静止視力ではなく、動くものを見る力、視野の広さ、一瞬で読み取る力、眼を動かす力、両眼を揃える力、見てから動く力といった視覚機能を、能力ごとに分けて鍛える訓練の総称です。スポーツビジョンと呼ばれる領域の実践部分にあたります。
効果が出るまでどれくらいかかりますか
毎日5〜10分の継続で、早い人は1か月、多くは3か月前後で自覚的な変化が出ます。能力の定着には半年から1年を見てください。1回に長時間行うより、短時間を毎日のほうが効きます。
大人でも効果がありますか
あります。視覚能力の頂点は20歳前後ですが、加齢で落ちた分を訓練で取り戻せることは高齢者の研究でも示されています。処理速度と前庭動眼反射は、40代以降こそ効果がはっきり出る領域です。
どの能力から始めればよいですか
競技によって弱い回路が違います。球技で状況判断が遅い人は周辺視野、反応が遅い人はサッケードと反応速度、フェイントに弱い人はアンチサッケード、動きながら見えない人は前庭動眼反射から始めてください。迷う場合は図鑑の順番どおりで問題ありません。
ゲームやアプリだけで十分ですか
画面上の練習は視覚処理の速度を上げる土台として有効ですが、競技への転移には立位で、できれば不安定な足元で行うこと、最終的に実際のボールや相手と組み合わせることが必要です。この図鑑の各章にその橋渡しを載せています。
一次資料と参照先
- 日本スポーツビジョン研究会1988年発足。スポーツにおける視覚機能の測定と訓練の研究組織
- 公益社団法人 日本視能訓練士協会視機能の評価と訓練を担う国家資格者の団体
- 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター運動と認知課題を組み合わせたコグニサイズの開発機関
- American Optometric Association1978年にスポーツビジョン部門を設置した米国検眼協会
- 視覚と眼球運動の身体科学(身体科学フロンティア図鑑)本図鑑の科学的背景を扱う姉妹章
本図鑑の数値は一般に報告されている目安であり、測定条件と個人差で変動します。眼の症状や、めまいの症状がある方は実施前に医療機関に相談してください。効果を保証するものではありません。