概日リズムとは|体内時計が光に同調する仕組みを図解

CIRCADIAN RHYTHM / 体内時計の同調

私たちの中にも、時計がある

概日リズムと体内時計

私たちの体は、約24時間のリズムを内に持っている。眠りも、体温も、ホルモンも、この体内時計に従って巡る。そして毎朝、光がその時計を外界に合わせ直す。引き込みの最も身近な実例——概日リズムを解き明かす。

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DEFINITION

01概日リズムとは何か

CORE DEFINITION

概日リズム(circadian rhythm)

概日リズムとは、約24時間周期で生体機能が変動する体内時計のリズムで、視交叉上核が光の明暗に同調して時刻を合わせる。

私たちの体には、約24時間の周期を刻む体内時計が備わっています。睡眠と覚醒、体温、血圧、ホルモン分泌——多くの生理機能が、この時計に従って一日のリズムを描きます。これが概日リズムです。

体内時計の中枢は、脳の視交叉上核(SCN)にあります。ここには約24時間で振動する細胞が集まっており、まさに結合振動子の群れとして一つのリズムを刻んでいます。

ただし体内時計の周期は、きっかり24時間ではありません。だから毎朝、私たちはを浴びることで、体内時計を外界の昼夜に合わせ直しています。これが光同調(引き込み)です。本図鑑 No.05 の引き込みが、私たちの体の中で日々はたらいているのです。

MECHANISM

02体内時計が、外界の光に同調する

下図は、約24時間周期の体内時計が、外界の明暗周期に引き込まれて時刻を合わせる様子です。光が、毎日のずれをリセットします。

THE CLOCK WITHIN

私たちは、世界のリズムに
毎朝、引き込まれている

夜更かしで体内時計がずれても、朝の光を浴びれば少しずつ整っていく。私たちの体は、自前のリズムを保ちながら、世界の昼夜に同調しつづける。能動でも受動でもなく、光に引き込まれて整う——概日リズムは、身体が場と共鳴して生きていることの、静かな証である。

MOLECULAR CLOCK

03分子時計——2017年ノーベル賞

体内時計は、細胞のなかの遺伝子のはたらきによって刻まれています。period 遺伝子などが作るタンパク質が、自分自身の生産を約24時間周期で増減させる——この「分子時計」の仕組みの解明に対し、2017年のノーベル生理学・医学賞が贈られました。

リズムは、個体から細胞、そして分子のレベルまで貫いています。概日リズムは、自己組織化された振動が生命のあらゆる階層で時を刻んでいることを教えてくれます。

CONNECTION TO THOUGHT

04思想体系との接続

整えるべきリズム——コンディショニングの土台

睡眠と覚醒のリズムが整っていることは、あらゆるパフォーマンスの土台である。体内時計は、能動的に「整える」のでも、ただ「整えられる」のでもなく、光という場との関わりのなかで引き込まれて整う。身体を整えるとは、この自然な引き込みに沿うことでもある。

FAQ

05よくある質問

概日リズムとは何ですか?

約24時間周期で睡眠・体温・ホルモンなどの生体機能が変動する、体内時計のリズムです。

体内時計はどこにありますか?

脳の視交叉上核(SCN)が中枢で、約24時間で振動する細胞の集まりです。

なぜ朝の光が大切なのですか?

体内時計の周期はぴったり24時間ではなく、朝の光による同調(引き込み)で外界に合わせ直すためです。

ノーベル賞との関係は?

2017年、period遺伝子などによる分子時計の仕組みの解明にノーベル生理学・医学賞が贈られました。

鼓動のリズムへ

体内時計から、もう一つの体内リズムへ。心臓のペースメーカー細胞の同期へ。

心臓の同期へ
REFERENCES

08主要参考文献

  • The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2017 (Hall, Rosbash, Young) — molecular mechanisms controlling the circadian rhythm.
  • Pittendrigh, C. S. (1960) “Circadian rhythms and the circadian organization of living systems,” Cold Spring Harb. Symp. Quant. Biol.

監修・著:合同会社GETTAプランニング 宮崎要輔|一本歯下駄GETTAは合同会社GETTAプランニングが開発・製造・販売する登録商標製品です。